言の葉未満season three (ページ24)

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第九十八話ページ24

『何者……？』

「鬼灯様にタメ口聴ける何ざ、閻魔大王か技術課の鬼2人くれぇだ」

oh……鋭い
ん～～どう説明する？正直に言うべき？言っていいのかな？

「もしかして鬼灯様の彼女にゃんじゃにゃいですかぃ？」

『…………』

無言で鬼灯にヘルプを求める。

「そうですね、麦は人見知りをするので、あまり閻魔殿から出ないですし、テレビにも出た事ないですから、知名度は低いでしょうね」

「ほぉ。じゃ鬼灯様との関係は？」

メモ帳を広げ興味深々の小判さん。

「ゴシップ記者の癖に勘が鈍いですよ？」

『わっ⁉』

「麦は私のです」

と私の肩を抱き、いつもの無表情で言った。

「にゃんと！！？？あの鬼灯様に彼女がいたんかい！！？？こりゃ密着取材何かより売れる‼」

『えっ⁉言っちゃって良かったの？』

鬼灯こういうのあんまり好きじゃなさそ……

「世間にこれが知れ渡れば貴女の虫除けになります」

虫……

「じゃあ写真撮っていいんすね⁉」

既に撮る気満々に見える……

「はい！行きまーす！」

『えっ⁉』

「ほら、笑って下さい麦」

『私だけ⁉』

パシャ！

その一週間後、週刊三途之川には【鉄仮面補佐官に恋人有り‼手を出すべかざる！】というタイトルで見開きで私が鬼灯を睨んでいる写真が掲載されていた。
よ～～く見たら右手はしっかり繋いであるけど。

「良く撮れましたね」

『もう……虫除け何てしなくても、私はずっと鬼灯だけだから大丈夫だよ』

「ありがとうございます」