第九十六話 芸術は爆発でした ページ22
「こいつのと顔のパーツが似てるって事を……」
「似てねぇよ」
『ガクッ)そんな事か……』
一体何を言うかと思ったら、桃太郎さんも気付いてなかったのか……。見たいな心底どうでも良さそうな目を向けてるよ。
「お前整形しろ‼」
「嫌ですよ！理由もないのに！」
白澤様が他の姿に変幻すればいいのでは？そして理由があれば整形するのか鬼灯‼
ゴンッゴーン‼
ぐぬぬ……と額を合わせ睨み合う中、白澤様が鬼灯に頭突きをした。
「大体何で僕が絵を習わなくちゃいけないんだよ‼」
金色のオブジェの前まで吹っ飛ばされた鬼灯は、
「薬の説明図が……レ○トン教授でも解読不可な程、下手だからですよ！！！！」
正に文字通り鬼の形相でオブジェを投げた。
「ブゥッおいコラ脳に異常きたしてたらどうすんだ‼」
「頭蓋骨の整形をしようと思いまして……」
あくまで冷静に答える鬼灯に、白澤様はオブジェを持ち上げ投げた。
それ片手で受け止め、持ち直した鬼灯に、またもや白澤様が蹴りを繰り出す。
「三千年の歴史を誇る大国の、神獣ナメるな‼」
「うっさい‼こっちは日出ずる所の鬼だ‼」
ドゴンッゴーン、ガッシャ〜〜ン
「おい！シャレにならない喧嘩が始まったぞ⁉」
『あぁあ……後で愛菜さんに言って鬼灯の給料から修理代引いて貰おう』
「麦姐さん慣れましたね？」
『まぁ……はい……』
唐瓜さん達とボ〜と2人を眺める。
「ぐぬぬ〜〜っ！」
バコッ！
『あ。』
白澤様の頭にオブジェ直撃して、白澤様は床で痛みに悶えている。
「いつつ……帰る‼」
子供の様に叫ぶ白澤様に茄子さんが謝罪した。
「でもいいインスピレーション貰っちゃった！」
皆−茄「「「『？』」」」
「おぉ前の作品も良かったが……」
「今回のも中々……」
「中々ですなぁ〜」
白澤様の描いた鬼灯が猫を抱っこしているオブジェが飾られていた。
『可愛い……』
「…………」
後日、私の部屋には茄子さんがくれた鬼灯の絵が、美術館には中々なオブジェが飾られた。
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作者名：sunijy x他1人 | 作成日時：2016年12月7日 18時
