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第九十四 ページ20

私達は超不機嫌な白澤様と某地獄の美術館に来ていた。

記者「金賞受賞おめでとうございます茄子さん!今のお気持ちを一言!」

「いやぁ〜はは〜〜」

『美術館なんて初めて……うわ……ちょっ鬼灯盾になって…』

「はいどうぞ」

ひっっっさしぶりに閻魔殿の外に出た為、ひっっっさしぶりに初対面の人に会う恐怖が肌を走った。
鬼灯の背中に回り、片手で腰辺りの着物の少しだけ掴ませてもらった。
もう片方は鬼灯が握ってくれてる。
いつ見ても握っても、逞しく、優しい鬼灯の手。
凄く凄く、安心する。

「あれ?なあなあ唐瓜、あそこにいるのって……」

「ん?あれ⁉鬼灯様⁉」

「と、白澤様に桃太郎さん」

『こ、こんにちは……』

「麦姐さん⁉」

花が咲いたような笑顔を見せる茄子さん達に挨拶する為、少しだけ顔を出した。

「鬼灯様達が見に来てくれる何てうっれしいなぁ〜」

超ご機嫌で鬼灯の手を揺らす茄子さんに鬼灯が口を開いた。

「おめでとうございます。茄子さん、貴方にお願いがあります」

「何ですか?壁画?」




「ん〜〜………。絵ってのは〜……何だろなぁ〜、目かな?」

と茄子さんは両瞼を下にべっ、と一回めくり説明を始めた。

『目……?』

「うん。観察眼さえ鋭ければすぐ上手くなる……ってよく言うね」

すると鬼灯と桃太郎さんは白澤様を呆れたような、何か言葉で表し辛いよく解らない目を向けた。

「目自体は沢山あるのに……」

「どれ一つとしてまともに機能してるものはない訳ですね」

「っ〜〜!」

それから茄子さんが、描いて上達するしかない。と言ったので、皆で鬼灯を囲んで描く事になった。

上手く描けるかなぁ……?不安を胸に、鉛筆を走らせる。

「お前じゃなく麦ちゃんを描きたいなぁ〜♡」

麦、鬼灯「「やめて下さい気持ち悪い」」

間髪入れずに拒否すると、酷い!と叫けばれた。
うるさい。知らない。


数分後……

「はい、イケメンに描いてやったぞ」

自信ありげに自作を掲げる白澤様。

『ふっ‼』

バキッ!と白澤様の絵の中央を殴り、その流れのまま白澤様も殴った。

「ありがとうございます。麦が行かなかったら私が行ってました」

『何かよく解らない怒りが込み上げて来た……』

赤くなった拳をハンカチで撫でる。

「茄子さんのを見て見ましょう」

「あはは〜ちょっと遊んじゃった〜」



+×+×+×+×
字数です。すみません

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設定タグ:鬼灯の冷徹 , 鬼灯 , ほのぼの?   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:sunijy x他1人 | 作成日時:2016年12月7日 18時

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