題九十三話 芸術は爆発か? ページ19
極楽満月
〜〜
「桃タロー君僕ちょっと出掛けてくるから、この説明書の通りにやっておいて」
「はい」
ピラッ)
桃(象形文字!!??)
〜〜
閻魔殿
〜〜
ここから麦side
『あ、桃太郎さん」
見覚えある緑の着物が見え、声を掛けてみた。
「こんにちは、薬届けに来ました」
薬……?
『あぁ、医務室の……鬼灯の所に行くなら一緒に行きましょうか?』
ニコッと二つ返事をしてくれたのでそのまま進む。
ガラッ
「疲れた〜〜」
「サボってる暇はないですよ。後に……(『鬼灯〜』あ、麦!それに桃太郎さんも」
「え、ちょっと待って!2、何⁉20?200?」
騒ぐ大王を無視して話を進める。
「鬼灯さん薬届けに来ました。ちゃんと出来てるか一応確認してもらえます?」
「いいですよ」
『確認……?』
包みを鬼灯に渡した桃太郎さんは懐から紙を出した。
『なんですかこれ?金魚草?』
「えっ⁉解るんですか⁉」
『ちょっと見辛いですが特徴はちゃんと捉えてあるので……』
首を傾げて頷くと、鬼灯達はとても驚いた顔をしていた。何故だ?
「麦御さんには解るんだ〜」
「流石麦ですね、貴女弱点無いんですか?桃太郎さん薬はちゃんと出来ていましたよ」
「良かった」
弱点、かぁ……考えた事なかったなぁ〜。嫌な事があったら、すぐに逃げてたし…
「この時期になると、鬼インフルエンザが流行るので、医務室の生薬も切れてしまったのですよ」
「鬼インフルエンザ?麦御さんかかった事あります?」
『いえ、数回風邪を引いたくらいですよ』
急に話を振られ、少しビクッとなったが、慌てて答えた。
「私も気をつけないと……」
「この人も病気になるんだ……)」
「その説明書、麦が解っても桃太郎さんが解らなかったら仕事に支障が出ますね」
確かに……
「でも絵なんて本業外の事だし、あまり傷付けずに上達してもらうに……」
うんうん頭を捻る桃太郎さんを無視して鬼灯は携帯を触り出した。
「もしもし、お前の絵酷過ぎるから習いに来い」
一言だけ言って電話切ったよこの人(鬼)
『あ〜あ……』
「ちょっとオォオォ!俺はどうやんわり言うか…」
『まぁ白澤様はこんなことでへこたれる神経持ってませんよ。きっと……』
「麦そこは自信持って言っていいですよ。兎に角、こういうのは得意な方に教わるのが一番です」
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作者名:sunijy x他1人 | 作成日時:2016年12月7日 18時