第四十四話 海老フライ ページ9
あれから2時間ほどたって空腹で目が覚めた
時計を見ると19時を指している
流石にこのままではと思い起き上がろうとすると、右の腕の方に違和感を感じ目を向けると…
麦「む〜〜〜ぅーー!にゃーにゃっ!フシャー……ふへぇ(o^^o)」
という何とも可愛らしい寝言と鬼女という事を忘れさせる寝顔の持主
麦が私の腕に手足を絡め逃すまいとしていた
昔流行った○っこちゃんみたいです
鬼「………………………」
1分ほど寝顔を眺め麦の頬を連打していたらハッ‼という声が。
麦「む〜?あぁ〜〜〜ああれ夢か〜〜」
心底残念がる麦の頭に手を乗せ優しく撫で
鬼「夕飯、何が食べたいですか?」
と聴いた
彼女は暫く考える様な素振りをして。
麦「麦は…海老フライが食べたい!」
と答えた
ーー
閻魔殿食堂
ーー
おばちゃん「あれ?鬼灯様今日は遅めの夕飯何だね?ちゃんと食べないと駄目だよ」
と言う食堂のおばちゃんに海老フライとシーラカンスXLを頼んで、テレビの前に腰を下ろした
麦
ー
机
ー
私
で座っている
食堂をキョロキョロし落ち着かない麦を眺めていると目が合った
麦「じーー…」
鬼「?」
何だ何だと思っていたら麦は椅子から降り此方に近づく
鬼「どうしました?もうすぐ来ますよ?」
椅子を少し後ろに引き座ったまま体を向けると
もじもじしながら麦が驚きの発言が飛んで来た
麦「麦此処に座る!」
………?
何の事か解らず若干焦っている私を置いて麦は私の前に両手を広げている
鬼「????」
痺れを切らした麦は頬を膨らませ、もーー!と言う
麦「早く!おにぃちゃん!抱っこ!」
鬼「⁉あぁ…そう意味でしたか、ですがもう呼ばれますよ?」
おばちゃん「鬼灯様〜〜麦御様〜〜お待たせしましたー!」
タイミング良いのか良くないのか響くおばちゃんの声
鬼「ほら、麦取りに行きますよ?」
余程抱っこして欲しかったのか隅の方に行き壁に手を付け大きめなため息を吐いている
彼氏なのに彼女に若干引いてしまう
鬼「む…(麦「はぁ〜…」」
……オーラが紫色でどんよりしている
声かけ辛!←
どうしようと思う事約20秒←
海老フライとシーラカンス丼XLを光の速さで取りに行き机に並べ麦を後ろから抱き上げる
麦「ぅにゃー!あぁ何だおにぃちゃんか…」
鬼「私以外誰がいるんですか?早く食べますよ」
と言って麦を私の隣りに座らせた
+×+×+×+×
字数です
早く麦ちゃん戻れ
麦「自分で書いてる癖に何言ってんの(T三T)
すんません!
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:sunijy | 作成日時:2016年9月8日 22時