第七十四話 ページ43
結局答えは解らず、鬼灯の腕にくっついて閻魔殿に帰ってきた。何故か鬼灯が上機嫌。
鬼「このままでもいいんじゃないですかね?特に問題はなさそうですし」
麦「そういう訳には行かないよ、ずっとくっついてる訳に行かないでしょ?二人共職場違うんだし……」
鬼「確かに。私以外に触れさせる訳に行かないですね、仕方ない。少し調べて見ましょう」
麦「解った」
閻魔「麦ちゃんて良く面倒事に巻き込まれてるよね?頑張れ」
私達の3倍はあるだろう机の上から顔を覗かせヘラリと笑う閻魔様
思へば確かに色々あった。補佐官試験で満点取ったり、鬼灯の彼女になったり、巻き物無くしたと思ったら鬼灯に既に提出してたり、幼児化して鬼灯に面倒掛けてたり……鬼灯絡み多いな⁉
麦「本当に困ったものですよ(ーー;)皆さんに迷惑ばっかり掛けて……」
主に鬼灯に……
麦「鬼灯ごめんね、何かすんごい悪い気がして来た」
鬼「別に麦が気にする事はありませんよ、私はいつも楽しく過ごせています。どれもこれもいい出来事ばかりです。私が生きていた頃は考えられませんでした」
逆に感謝しますよ。と安心させるように頭を撫でてくれる手を取って
鬼「っ⁉」
甲に口付けた。
麦「ありがとう、私も鬼灯に感謝してる」
鬼「さて、どうしましょうかね。麦あれから何か身体に異変は……ありそうですね、困りましたね」
麦「ぅっ……は、はぁ、どうしよ、鬼灯、暑い……」
鬼「取り敢えず冷えピタ貼りますね」
麦「ありがとう…はぁ…冷たい…ごめんちょっと楽になった」
鬼「発熱……麦、本当に何も覚えてないんですか?」
麦「う〜〜んと、………………あ!思い出し、た」
手を叩き立ち上がると立ち眩みをして鬼灯の鳩尾に頭突きしてしまった。
鬼「麦………」
麦「本当にごめん…」
不意打ちで耐えられなかったんだろう、若干冷汗掻いてる。無表情なのは変わんないけど
鬼「構いません……で、何を思い出したんですか?」
麦「何かよく解らないもの胃にぶち込まれた」
鬼「恐らく原因はその何か。ですね、誰にぶち込まれたんですか?」
麦「野干……」
鬼「確かですね?」
麦「うん」
鬼「解りました」
鬼「という事で皆さんに集まってもらいました、何か思い当たるものがある人は協力お願いします」
ぺこっと頭を下げる鬼灯に習い、自分も項部を垂れる
麦「ちょっと大事にし過ぎじゃない?」
鬼「これ位が丁度いいですよ」
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:sunijy | 作成日時:2016年9月8日 22時