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第六十二話 午前2時 ページ31

鬼「何で起こさなかったんですか?」
麦「…鬼灯怖い」

殺気しまって、と言われふぅと息を吐く
落ち着くと肩に何か暖かいものが乗っている事に気がつく
目で確認するとそれは3時間前まで麦が羽織っていたストールだった

鬼「麦、ありがとうございます、寒かったですよね」

ストールを返しお礼すると麦はニコッと微笑む

麦「ううん、大丈夫だよ、ごめんね起こさなくて?鬼灯の寝顔可愛いんだもん」
鬼「男に可愛いは禁句ですよ」
麦「あはは、じゃあ私は戻るからおやすm(鬼「待って下さい」…どうしたの?」

どうしよう。勢いで声をかけてしまった…麦は私が口を開くのを待ってる
そこでふと、昼間の出来事を思い出す
櫟さんの事だ。何だか不安な気持ちになる

鬼「麦……」
麦「ん?わっ」

眠そうにふわりと返事をする麦を取られまいと抱き締める

麦「鬼灯?」

戸惑いを見せるものの麦も私の腰に腕を回してくれる
さっきとは違くてとても安心する
こんなにもヒトを愛しいと思ったのは初めてだ。
意を決して言葉を紡ぐ

鬼「今日は、一緒に寝ませんか?」

麦「何?今夜は甘えん坊なの?」

クスクス肩を揺らす麦をもっとぎゅっとする

麦「解った解った。茶化してごめんって、どっちの部屋に行く?」

思考を読まれた様な感じがして何とも言えない気持ちになり、返す言葉が無くなった
答えない私に痺れを切らしたのか麦は背伸びをして私の頬を軽く抓った
全く持って痛くない

麦「私もう眠いんだけど?早く決めて?と言うかもう私の部屋でいいね?いいよね?」

麦は眠くなるとこうなるのか?っと内心思う私をグイグイ引っ張る

鬼「麦、着物が伸びます、引っ張らないで下さい」
麦「えぇじゃあこっちね」

着物から手を離しそのまま手を握り直される

鬼「今日は積極的ですね?麦」
麦「?」

こっちの話です。と言えばまた手を引っ張られる
その後麦の部屋のベットで2人ふわふわ夢に落ちて行った



櫟「麦……」

閻魔殿で不安に揺れる影があるのを知らずにーー

第六十三話 嵐のような→←第六十一話 寝不足



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設定タグ:恋愛 , コミュ障? , 鬼灯の冷徹   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:sunijy | 作成日時:2016年9月8日 22時

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