第四十七話 グリンピース ページ12
麦「嫌だ‼」
鬼「駄目です」
麦「嫌だ‼嫌だ嫌だ嫌だ‼
グリンピース食べたくない!!!!」
麦はオムライスの中からグリンピースだけを取って綺麗に平らげて冒頭の台詞になった
麦にも嫌いな食べ物あった事に驚きつつ、自分の皿を片付ける
麦「苦いのに甘くてプチュってして緑で丸いグリンピース何て何がいいんだ。確かに体にいいのかもしれないけどそれは他の食べ物で補えばいいのに、何でわざわざこれを入れる訳
大体何でグリンピース何て存在するんだ。要らないよ」
鬼「…………………………今日はよく喋りますね麦」
麦「?」
あれだけカミカミだった日本語が驚きの速さであの長文を一息で言ってのけた
結局グリンピースを諦めて食べムスッとした麦を抱っこした
麦「にゃー⁉びっくりしたじゃんか!おにぃちゃん急にしたら駄目なんだよ〜」
鬼「すみません。でも麦良く食べましたね。偉いですよ」
麦を膝に乗せ頭を数回撫でると
麦「だって…おばちゃんが頑張って作ってくれたんだって考えたら。食べないとって」
鬼「偉いです麦」
今日は麦に驚かされてばかりだ。こんなに小さい時から誰かの事を思いやる事が出来たとは…
流石に3日も休むのはどうかと思い大王の机の角に麦を降ろし書類を捌く
麦「おぉーー‼おにぃちゃん早い早い!大王頑張れ!」
閻魔「やばい滅茶苦茶可愛い。はいワシ頑張る」
とまぁこんな感じで1日があっと言う間に終わり
昨日一昨日の様にお香に麦を風呂にという電話をかけた
衝撃の一言
お香「ごめんなさい鬼灯様‼どうしても今手が離せないの!!!!」
電話の奥からは慌しい声と足音が聞こえる
鬼「何があったんですか?」
お香「実は…従業員の方達が半分位一気に出張や要請で出てたりで今ヒトが少ないのよ
ごめんなさい!」
有無を言わさず切られてしまった携帯からツーツーと音がなる
麦「ね〜お香さんは?」
私の指先を掴みぶんぶん揺らしながら上目遣いで見てくる
鬼「今日は手が離せないと言われてしまったので今日はすみませんが、麦お風呂はひとr(麦(じっ…)…麦我慢して下さい。こればっかりは駄目なんですよ」
そう言うと段々麦の目が潤んで握っていた指先を離し腰に抱き着いてきた
麦「嫌だ…おにぃちゃんお願い…」
グリンピースを食べる時とは打って変わり弱々しく嫌だと言われた
麦「麦…お水怖いの」
+×+×
お久しぶりです!更新遅くてすみません!100hit越えありがとうございます!
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作者名:sunijy | 作成日時:2016年9月8日 22時