【進撃の巨人】人殺しの兵士 (ページ37)

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Episode.35 判断ページ37

それにしても、ミカサがすごい速さで飛んでいる

いや、ちがうな…

貴｢ミカサ！そのままじゃすぐガスが切れる！抑えないと！｣

そんな声はミカサに届いちゃいない。

エレンの死に動揺している。

アル｢動揺を動きで隠そうとしているんだ｣

そう話していた時、ミカサのガスが切れた

ドンッ

壁にぶつかり落ちていく

アル/貴｢ミカサ！！！｣

アルミンは即座にミカサを追った

コニー｢俺がアルミンにつく！そっちにはお前たちの腕が必要だ！｣

そうだ。ミカサもアルミンもコニーもいない今、

本部まで行く組に戦力が必要だ

巨人の群れを突っ切るために。

ミカサの方はアルミンとコニーに任せ、

私たちは先を急いだ

貴｢おるぁ！｣

シュパッ

ジャン｢さすが、手際がいいなっ！｣

スパーン

貴｢お互い様！｣

するとジャンは急に止まった

想像してたより遥か多い巨人の数

この人数でここを切り抜けられるのか

自分の判断でみんな死んだらどうしよう

そんなことが頭に過ったのだろう。

私たちは屋根の上

下には同期の訓練兵が数人いた

しかしもう巨人に囲まれていた

ジャンは動かない

ジャンだけではない

みんな動かなかった。動けなかった。

それだけ巨人に圧倒された。

貴｢ジャン！もう遅い、助からない。みんなの死を無駄にしてはいけない！巨人の意識が下のみんなに集中してる今、突っ切るしかない！｣

ジャンはハッと我に返った

ジャン｢今だ！今のうちに本部に突っ込め！｣

ジャンの指揮がみんなに伝わる

ジャン｢全員！突っ込め！！｣

一斉に本部に向かって飛び始めた

…ガスが残り少ない

貴｢間に合えええええ！！！｣

下を見ると、訓練兵の1人が巨人に食べられそうになっていた

あの子なら助けられる。

あの状況なら救える！

私はその巨人のうなじを削いだ…が、

助けるのに必死で近づいてきていた巨人に気付けなかった

グシャッ

貴｢………え｣

腕を見た。

そこには腕がなかった

痛い、熱い

貴｢うわぁあぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁあ｣

ジャン｢A！！！｣

ああ、ジャン、ごめんなさい。

＿＿＿＿＿次回｢Episode.36 巨人対巨人｣