【進撃の巨人】人殺しの兵士 (ページ35)

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Episode.33 残酷な世界でページ35

私を抱きしめたアルミンをゆっくり離した

貴｢ありがとう、アルミン。私はアルミンのおかげで助かった。ひとまず屋根の上へ移動してジャンやコニーたちと合流しよう。ここは危ない。｣

そう言ってアルミンと共に屋根の上へ移動した

他の班の訓練兵と合流したが

ほとんどが戦意喪失していた。

サシャ｢やりましょうよ！皆さん！さぁ、立って！みんなが力を合わせればきっと成功しますよ！私が先陣を引き受けますから！｣

サシャの声は誰にも響かない

サシャ｢アルミン！A！一緒にみんな…っ｣

サシャはアルミンの顔を見て驚いた

それもそうだ

アルミンはきっと誰よりも絶望の縁に落ちている

だって幼馴染が、家族のような幼馴染が、いつも守ってくれていた親友が、いつだって隣で笑っていた親友が

自分を守るために自己を犠牲にした

そんな絶望誰が想像しただろうか

そこへ後衛のはずのミカサがやってきた

ミカ｢アニ！なんとなく状況は分かってる。その上で私情を挟んで申し訳ないけど、エレンの班をみなかった？｣

ライナー｢そういえばあっちにアルミンとAが｣

そしてミカサはこっちへ来た

ミカ｢Aアルミン怪我はない？大丈夫なの？｣

貴｢大丈夫だよ、何とかね｣

アルミンは静かに頷く

ミカ｢エレンは…｣

貴｢…死んだ。エレンも他の34班のメンバーも。｣

アル｢34班の僕とA以外の5名は、自分の使命を全うし、壮絶な戦死を遂げました！｣

みんなが唖然とする

アル｢ごめん、ミカサ。エレンは僕の身代わりに。僕は、何も出来なかった。…すまない。｣

ミカ｢アルミン、落ち着いて。今は感傷的になっている場合じゃない。さぁ立って。マルコ、本部に群がる巨人を排除すればガスの補給ができてみんなは壁を登れる。違わない？｣

マル｢そうだけど、いくらお前がいても…｣

ミカ｢できる！私は強い。あなた達より強い。すごく強い…ので、私はあそこにいる巨人共を蹴散らすことが出来る。例えば1人でも｣

ミカサはみんなに向けてちょっとした演説をした

…さぁ、みんなにどれくらい響くかな。

だが私たちのやることはもう決まっている

戦うしかない

この＿＿＿＿＿残酷な世界で生きるために

＿＿＿＿＿次回｢Episode.34 戦え｣