彼女に告白した 真 真緒 ページ2
真「あのね、僕は他の人と比べたら頼りのない男かもしれない。でもね、君を・・Aちゃんを好きな気持ちだけは誰にも負けたくない。君を誰にも渡したくない。Aちゃん、好きです。」
諦めることが簡単だと思ってた。周りにはすごい人がたくさんいて、僕はその中で平凡なタンポポみたいなもの。タンポポにはタンポポの良さがあるし、僕は現状に満足していたんだ。でも、君に出会って変わった。今の自分じゃダメなんだって思った。友達のさらに先、恋人になるためには周りの非凡な人たちに追いつけるように追い越せるようにならなければ、君に好きだと伝えられない。伝えない。
これは僕の意地みたいなもの。大袈裟に息を吸って目の前で頬を赤く染めている僕の大好きな女の子を真っ直ぐに見つめる。君は僕のために、僕らのためにたくさん頑張ってくれた。だから・・ってわけじゃないけれど、今は、今日からは、僕が頑張り屋さんの君のために頑張る番なんだ。
「誰にも渡したくない。そう思うくらい好きなひとができた。だから僕は変わる。Aちゃんに好きだと言うために。思っているだけじゃ伝わらない。君が好きだって言葉にして、行動を起こすんだ。」
真緒「俺は・・Aのことがすごく心配だ。お人好しで自分よりも人のことを優先してさ。アイドルとしての俺たちを裏からいつも支えてくれて。辛い時も必死に笑おうと口角上げて・・・俺は、不器用で可愛くてたまらない・・そんなお前のことを好きになった。ちゃんと言わせてほしい。・・・A、好きだ。」
俺は多分、人よりも心配性なんだと思う。周りはすごい奴ばかりだし、少しばかり器用なだけでは同じユニットのメンバーに追いつけない。そんな不安を抱えていたのかもしれない。でも、それは俺だけじゃなかった。彼女も俺と同じだ。「皆の役にたてるよう」と他人のために無理をしている彼女を見て心が痛くなった。
そんなに無理しなくても俺は・・・。 自分の気持ちに気がついた瞬間、アイドル失格だと思った。アイドルは・・特定の相手に好意を寄せてはいけない。そんな風に思っていたのに、自分の心には嘘をつけなかったんだ。
「はぁ・・・。俺さ・・すごく悩んだ。ファンに対する罪悪感とかあって・・。でも、それ以上に俺はAが好きだって・・。ごめんな、諦めの悪い男で。でも、やっぱりダメだ。俺はAじゃなきゃダメなんだ。」
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春永詩帆(プロフ) - 新作最高です。ありがとうございます・・・・・・っ! (2022年1月20日 17時) (レス) @page2 id: 46695abdda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:39 | 作成日時:2022年1月19日 22時