The remaining time～5～ (ページ46)

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～お母さんside～

昨日結局何時に寝たんだろ…
まぁ、それは置いといて久々にAと語ったな

お酒も入ってたからほろ酔い状態で…

で、一番伝えなきゃいけない事を伝えずに寝てしまった

今日こそはAに話す

朝は何故かいつもの癖で目覚めてしまう

よし、美味しい朝食でも作りますかね

Aの好きだった料理を作っていた

Aが一人暮らしするって初めてから
こうやって朝食作ってあげるの久しぶりだったから何故か張り切った

てか、冷蔵庫に食材が揃いすぎててビックリしたぐらいだ

Aが起きてきた

『おはよう！お母さん』

こうやっておはようって言ってもらえることもうないと思ってたから嬉しくて泣いちゃいそうだった

洗面所から帰ってきたAは
目を輝かせ食べてくれて
ほんとに作ってよかったって思えるこの笑顔を見るのが好き

あっという間に食べてくれて
後片付けをやるって言ってくれて
そこはお言葉に甘えた

Aの成長をこうやって目の前で肌で感じることが出来て凄く良かったな

テキパキと家事を済ませ
仕事へ行く準備も全部済ませたA

『じゃ、そろそろ行くね！』

母｢はい、気をつけて行ってらっしゃい！
頑張るのよ？｣

『分かってるよ！うん！行ってきます！』

元気よく玄関を出ていった

こうやってAを送り出すことが出来るなんてね思っても見なかったまぁ、嬉しいからいいんだけどさ

よし、じゃ掃除でもしますか！

リビングや各部屋を掃除していく

Aの部屋だけになり躊躇いはしたけど
掃除しなくてはいけない

母｢失礼します…｣

そっと部屋に入ると綺麗にしてあって
また関心する

掃除を一通り終わらせ部屋を出ようとした時

テーブルの上にペンを挟んだ1冊のノートが置いてあった

見ちゃダメだって分かってはいるけど好奇心が動いたのかノートを手に取っていた

そのノートに書いてあったのは

今までのAが付けてきた日記というより

頭の腫瘍が見つかった時から書いてあるから
闘病日記と言った方が言いのかな？

何故私このノートを見たけてしまったのだろうと見終わった時胸が締め付けられるなんて

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この時の私には考えられなかった