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乱数「あははっ!
二人とも面白いなぁ♪」
三郎「な、なんだコイツら...」
そんな俺に対して一郎が、面白い奴らを仲間にしたなと言った。
"仲間"ねぇ...
絆もまだ薄い俺らは本当に仲間だと思うか?
俺はただ、命令だったから利用してるだけだ。
だが、本心を零せば...あのこっわーいオネーさんに怒られちゃうからねっ☆
乱数「まぁね〜、ボクの自慢のポッセだよ☆」
いつかは壊れるけど...
そんなことを考えていると、
「いち兄後ろ、麻天狼が来ました」
という報告を耳にする。
俺は横目でチラッと後ろを覗く。
うっわ、ほんとにいるじゃん。
寂雷のクソジジイ
寂雷「久しいね、一郎くん...それに、飴村くんも」
一郎「寂雷さん、どうもっす」
俺は名前を呼ばれて、虫唾が走りかけた。
だから小声で「うっわ、寂雷のジジイもいる...」といった。
その次に、優しく明るく話しかけた。
乱数「あ、ははっ...
じゃっくらーい!ひっさしぶり☆」
寂雷「聞こえてますよ飴村くん、相変わらず君は年長者に対する礼儀がなってない」
乱数「えー?何のことかボク分からないなー...
(ボソッ)ジジイのくせに耳はいいとか」
寂雷「はぁ...だいたい君はいつまでそんな年齢に似つかわしくない行動をしているつもりだい?」
乱数「あっかんべーっだ!
おっきなお世話だよっ!
フンっ!」
イラつく、説教?
ほんっと理解しずらいよね。
寂雷、お前がいつまでそんな涼し気な顔をしてるか見物だな。
俺は全力で寂雷に煽りかける。
寂雷は眉ひとつピクリともさせない。
少し遠目で話していたポッセの二人の会話が聞こえた。
幻太郎が「仏のような人物」と言う。
寂雷が?
お前らはコイツの過去を知ったらそんなこと言えなくなるんだろうな。
そして俺は寂雷に説教を食らう。
さっきの煽りが効いたのか、ずっとグチグチグチグチ...
乱数「...あ」
ふと、白い色の髪が目に飛び込んできた。
顔を見れば見知った赤い目の鋭い眼光を飛ばしている男がいた。
碧棺左馬刻だ。
次は左馬刻サマであそんじゃおーう!
引き止めて何か話そうとする寂雷の声を無視して、俺は左馬刻の元へ向かう。
後ろを一瞬振り返って見ると、溜息をついてゆっくりとこっちへ向かってくる寂雷が見えた。
ほーんと、いい加減にして欲しいよね!
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はる猫Blood(プロフ) - 由美子さん» コメントありがとうございます!そう言って頂いて嬉しい限りです! (2021年3月11日 16時) (レス) id: 29336fe771 (このIDを非表示/違反報告)
由美子 - 可愛すぎて尊い! 私もこの妹の立場にいたらどんなに幸せなんだろ (2021年3月11日 15時) (レス) id: 6fa9dce11e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる猫Blood | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RcKHYu2S7c1/
作成日時:2019年2月24日 17時