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《16》 ページ18

独歩「...とりあえず一二三に連絡してきます」



寂雷「そうだね、これから会う予定だったけど変更しようか」



独歩「はい」









一二三?って人に電話をするために、独歩が席を外す。



なんか、悪いことしてしまった。









寂雷「シンジュクには何をしに?」



『にぃに...お兄ちゃんの邪魔しないように歩いて暇つぶししてたら、いつの間にかここに』



寂雷「成程、君は優しい子だね」



『...そう、だったらいいな』









私は優しくなんかない。



優しい人なら、兄のことをもっともっと思いやってあげられるのに。









独歩「先生、一二三のやつも今来るみたいです」



寂雷「了解したよ」









また一人増えるの...!?


面倒なことになりそうだな...


悪いけど、ここは逃げよう。


道なら誰かに聞けば案内してもらえるかもしれないし。









『ぁっ』トテッ



寂雷「!、大丈夫かい?」



『び、っくりした...』









逃げようとしたら躓いて転んでしまった。


転けた衝撃で所々痛む。


この痛み、血液が出てるのかも。









寂雷「手擦ってしまったようだね...

病院で処置しようか」



『大丈夫、擦り傷だし』



寂雷「...膝も怪我しているね?」



『ぁ...血...』









このくらい、水で洗えばいいのに。


どうしてこの人は病院なんかに...









?「独歩ち〜ん!!」



独歩「おわっ!?」



?「ちょりり〜っす!

遅れてめんご〜!」



独歩「一二三...いきなり後ろから抱き着かないでくれ。転ける」









黄色い髪の人。


そんでもってチャラそう。









寂雷「一二三くん、久しいね」



一二三「先生、こんちわ〜っす!」



『...』



一二三「こっちのちっこいのは?」



独歩「Aって子だ」









うん、チャラい。


なんなんだこの男。


調子狂う。









『元気な人』


一二三「...あ、あれぇ〜...

き、君...お、お、おんな...の子...?」









返事の代わりにコクンと頷く。


そうすると、みるみると顔色が青ざめていく黄色い髪の人。


どうしたんだろうと顔を覗き込もうとする。









『あ、あの?』



一二三「お...俺っちに近づくなッッ」



『!』













半べそかいている彼。


女とわかった瞬間にビビりだした。


なるほどね。


彼は女が怖いんだ。


つまり、女性恐怖症か。

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はる猫Blood(プロフ) - 由美子さん» コメントありがとうございます!そう言って頂いて嬉しい限りです! (2021年3月11日 16時) (レス) id: 29336fe771 (このIDを非表示/違反報告)
由美子 - 可愛すぎて尊い! 私もこの妹の立場にいたらどんなに幸せなんだろ (2021年3月11日 15時) (レス) id: 6fa9dce11e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はる猫Blood | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RcKHYu2S7c1/  
作成日時:2019年2月24日 17時

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