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気づいた、あの時の想いは、恋だったかもしれない。

数日前、レッスン後。今日は珍しく隊長がレッスンを休んでいた。
そのまま家に帰ろうとした。だが、気付けばなんの用事もない、3年生の教室に向かっていた。
3年生の教室に向かう時に必ず通る、2年生の階段の踊場。見慣れない、2年生の廊下。
──あの人のクラス、どこだっけ。
ふとそう思った。
「…あれ?キミ、もりっちの?」
「!?」
いきなり背後から話しかけられて、誰かと思って振り向いた。すると、よく転校生さんに話しかけている、忍くん曰く『 曲者 』だった。
「やっほー、はじめまして、かな?俺は羽風薫!キミは?」
「南雲、鉄虎ッス、けど」
「鉄虎くんねー、オッケー、覚えたよ〜。
まぁ、女の子以外の名前をあんまり覚えたくないんだけど。もりっちのトコの子なら、覚えてあげなくもないし!…で、ココに何の用?」
「隊長、を」
「もりっちなら、今Aクラでせなっちと勉強してるはずだけど。あと、ここ2年生のトコだよ?…もしかして、迷っちゃった感じ?」
「なっ!そんなわけないじゃないッスか!たまたま見てただけッスよ!」
「ふ〜〜ん?まぁ、いいけど。早く行こー!」
階段を昇っているとき、羽風先輩は今の状況についていろいろ話してきた。
どうやら、今日レッスンを休んだ理由は、羽風先輩と瀬名先輩に勉強を教えるためで、羽風先輩は自動販売機でコーヒーを買い、戻ろうとしたときに、俺に会ったらしい。
「ココが3年生の教室。…でもまだ、入らない方が…いいかも」
聞こえた羽風先輩の声は、もうとっくに遅かった。
───── 隊長が、瀬名先輩と、キ、ス、を。
「…ちょっ、鉄虎くん?!」
気付けば、逃げ出していた。…ああ、なんでだろうか?逃げたかった。あんな現実、認めたくなかった。イヤだ。嫌だ、嫌だ…!!

あのまま、無我夢中に走った所は、海だった。
この前、流星隊の皆で海に向かった。
─── 夕陽だ。
夕陽が海を照らす。周りには、木々。夕陽の光は、奇跡の光。
──── 俺は?
俺は、どうせ、そこら辺の土だ。いつも隊長が言っている、皆が堂々とたっていられる完全な土じゃなくて。まだ、泥々とした不完全な土で。
「ねぇ、隊長…。アンタは、」
アンタを独り占めしたい、って思うこと気持ちは、一体、何なんスかね…?
この気持ちに気付くまで、あと1日。

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作者名:utuki(別垢) | 作成日時:2022年12月25日 15時

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