推しと同じ事務所なんて聞いてない！【うらたぬき】 (ページ7)

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声優6 ページ7

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時間に余裕があったから、ゆっくり仕事に行く準備をした

顔洗って、服を着替えて朝ごはんもしっかり食べて、歯磨きも髪のセットもきちんとした

ここまでやって、8時40分で今から電車に乗って事務所に行ったらちょうど9時には着く

そろそろ行くか、とテレビを消して部屋の電気も消して家を出る

『今日は走らなくて済みそう〜』

いつも通り、うらたさんの曲を聴きながら歩いて朝から気分が良い私

るんるんだよ

そして、焦ることなく電車に乗った

あれ……あの子…歌い手好きなのかな…

ふと電車の中でみた学生らしき女の子が、通学カバンにとなりの坂田さんのアクキーを付けていた

この時間に登校で間に合ってるのかな、と不思議に思いつつ数分経って降りる駅に着いた

『お、降ります…！』

相変わらず、東京の朝の電車は人が多い

『8時49分か…順調〜』

周りの音が聞こえてもいいように片耳だけにイヤホンをつけて事務所に向かった

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『おはようございます！』

ガチャっとドアを開けて、打ち合わせ場所に指定された部屋に入る

心「あれ！？相羽ちゃん遅刻せずに来れた！」

入ってそうそう抱きついて来る花崎先輩

『そ、そんなに珍しいですか…？』

心「寝坊＆遅刻常習犯って名前着いてるんだから珍しいよ？みんな言ってる」

『皆にそんな名前で覚えられてるんですか！？』

部屋を見渡すと、昨日のメンバーはちゃんといた

『あ、あれ…？もう1人…来る予定じゃ…？その昨日用があって来れなかった人…』

上司「あぁ、9時には着くって連絡入ってるしそろそろ来ると思う」

『そうですか〜』

もしかして遅刻するんじゃないのかなぁ、なんて軽く酷いことを思ってその人を待っていると、ガチャっとドアが開いた

？「おはようございます…！時間…大丈夫ですか…？」

若干息を切らしながら部屋に入ってきたその人

男の人だ

にしても聞いたことのある声

聞いたことのあるっていうか、日常的に聞いてるなぁ、なんて私も挨拶しようと振り向いた

『おはようございま……ん？』

？「……ん？…俺の顔に何かついてます？」

『……え…？…いや…え？』

心「大丈夫か相羽ちゃん」

"その人"をみるなり私は目を丸くして驚きを隠せずにいた

何度も目を擦ってはその人をみた

『…これは…夢でひゅか…』

自分で自分の頬をつねってみた

痛い、現実だ

どうして私がこんなに驚いているかって

だって"その人"っていうのが

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私の大好きな推し、うらたぬきさんだったから