推しと同じ事務所なんて聞いてない！【うらたぬき】 (ページ45)

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声優44 ページ45

. うらた side

泣きそうな震えた声で過去にあったことを全て話したAをみて、俺は何もしてあげられなかった

彼氏面されるというか、誰かと付き合うことを怖がったからこそあの時俺にも拒絶反応が出たんだと理解したものの、Aは今俺の隣にいる晴輝というやつに怒鳴って逃げてしまった

追いかけようとした時、声をかけられてしまった

「お前誰？」って、初対面に対する態度じゃないな

俺も思わず「は？」と言い返したけど。

晴輝「"は？"ってなんだよ、お前誰かって聞いてんだけど、Aの知り合い？それとも彼氏？」

「……」

俺は少し考えた

彼氏面するとまた拒絶されそうだが、Aを守りたい一心で彼氏だと言うのもアリなのかもしれない

「もし、彼氏だったらどーすんのさ」

晴輝「別になんとも言わないけど？ただ、あいつ学生のころ顔とか頭とか性格はいいんだけどよ、その当時の女子高生って感じがしなかったんだよなーなんていうか、大人しめだからさぁ、俺は根暗なやつだと思ったけど」

「……」

晴輝「勿論、俺は昔はAのこと好きだったぜ？嘘偽りないからな。……でも、初めてあいつと会った時付き合ってくれって言ったら簡単に付き合ってくれさぁー、びっくりというか面白かったよなぁ。まぁ、本気で好きだったから遊びではないから誤解しないでくれよ」

俺は黙ってそいつの話を聞く

晴輝「ていうか付き合ってる時も、最初はいい子だなぁとかは思ってたんだけど、受験期入るとね？……あいつなんの夢なんか知らないけど大学行くからとかで勉強勉強」

「……」

晴輝「俺は勉強嫌いだからそういうガリ勉なところがうざくなってきたし、俺モテてたからさぁ…ちょーっとほかの女に手出したらそっちの方が楽しいっつーかー、Aより、ほかの女の方がぽいってかんじじゃん？」

俺は今すぐにでも怒鳴りたい

それくらいAが侮辱されてることに腹を立てた

グーの手にぐっと力を込めた

晴輝「あの時は、申し訳なかったけどよー。まぁ別にあいつよりほかの女の方が楽しかったから俺的には結果オーラi「……れよ…」は？」

「黙れよ！…お前…Aの何がわかってそんなこと言ってんだよ！」

晴輝「はぁ？彼氏でもないお前に言われる筋合いないんだが」

「あいつは…Aは確かに大人しめなやつだけど、根暗なやつなんかじゃないしガリ勉とかほざいてるけど全部夢を叶えるためだったんだよ！」

俺は堪忍袋の緒が切れてそいつに怒鳴り始めてしまった