推しと同じ事務所なんて聞いてない！【うらたぬき】 (ページ40)

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声優39 ページ40

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あれから少し経って、今はショッピングモールの中をいろんなお店を見ながら歩いてる

可愛いお店沢山あるなぁ

うらた「あ、ごめん。ちょっとトイレ行っていい？」

『え、あぁ…いいよ、ここで座って待ってるね』

うらた「ごめんなー待ってて」

よし、ここで座って待ってよっと。

暇だし、Twitterでもしとこうかな

おたぴちゃん♣@tapioka_urt__x

お出かけしてるなう〜友達がトイレ行ったから待ってます(´ ▽ `)

お、フォロワーさんがいいねしてくれた

この子、私がずっと仲良くしてる子か

渉……うらたさんといるなんて絶対バレちゃダメだよね、これ

暇だから、とTwitterのTLを流しながらみる

面白いのあるじゃん、なんて思ってると

男1「そこのおねーさん？今1人ー？」

男2「暇でしょー？俺たちと遊ぼうぜー？」

まさかのナンパ！？

私初なんだけど！？私のどこに魅力が！？

じゃなくて！

『結構です…私待ってる人いるので』

男2「なにー？彼氏ー？」

『い、いえ……』

男1「ならいーじゃん〜行こーぜー？」

男達が私の腕を掴んで無理やり引っ張ろうとしてくる

気持ち悪い

『や、やめて……ください……っ』

振り払おうとしても男の人の力には勝てない

どうしよう……渉……

男1「いーじゃんー」

『や、っ……やだ……』

私が必死に抵抗していると、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた

紛れもない渉の声だった

うらた「おい、何してんだ？」

男2「なにー？おねーさんの彼氏ー？」

『わ、渉っ……』

いつもと雰囲気が違う渉

怒っていて、目が怖い

すると渉はこっちに近づいて私の腕を掴む男の腕を掴み上げた

うらた「俺の彼女なんで、手出さないでもらっていいですか？」

聞いたことない低い声で男達を睨みつけてる

男2「な、なんだよっ」

男1「くそっ、いくぞ！」

男達はどこかに逃げていった

み、見た事なかった…あんな渉……うらたさんのときでも全く……

うらた「大丈夫？」

『う、うん……大丈夫……怖かったけど…』

うらたさん「ごめんね、1人にして」

そう言ってさっきとは打って変わったいつも通りの渉の笑顔があった

『あ、えと、助けてくれてありがとう…』

うらた「全然いいよ。大丈夫」

でも一つ気になることが、

『か、彼女……』

私は次第に顔が熱くなる

多分りんご見たく真っ赤だろうな

うらた「あー…えっと、その…それは…」

『助けるためについてくれた嘘なんですよね』

自分で悲しいことを言ってしまった