推しと同じ事務所なんて聞いてない！【うらたぬき】 (ページ31)

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声優30 ページ31

. うらたside

うわぁ、どうしよう。

言っちゃった……自分の悩みを友達の悩みとか言ってAに言ってしまった。

バレないかな…

ていうか、Aの友達も俺も似てるんだなぁ

お互い頑張れって感じか

ずっと最近Aの調子が悪かったのは友達が悩んでるからなんだなって、他人の悩みを自分の事のように考えるAって、ほんとに良い奴なんだ

余計好きになるからやめてくれ、なんてな

『話聞いてくれてありがとうございます、少し楽になりました！』

そう言って笑うA

いつものAより、少し輝いてた

「ううん、俺こそありがとうな。そろそろスタジオ戻ろうか、休憩終わるよ」

俺は飲み干したコーヒーの缶をゴミ箱に捨ててスタジオに向けて歩くと、その後をとことこ歩いてAが着いてきた

あぁ、なんでこんな可愛いんだ

早くフラれてもいいから好きって言いたい

大好きなんだって___

.

心「ふー、お疲れ〜やっと終わったねー」

『お疲れ様でした…！ご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんでした……！』

心「いつもの相羽ちゃんね〜よかった！」

「A、お疲れ様」

『お疲れ様です！やっといいやつがとれた…』

調子が戻って、ほっとしているA

楽になってよかったなぁ

心「やっば、もう終電無くなるよ！ここから駅まで走ってもギリギリかもしれないよ…相羽ちゃん…」

『え？』

「まじかよ…」

心「私は歩いていけば家に帰れるけど、相羽ちゃんどうする？」

ふと時計を見ると、終電前だった

花崎さんが言う通り、ここから走ってもギリギリ間に合わないかもしれない

「タクシー使ったら？」

『タクシー……怖いです…』

心「うーん、どうせならうちに泊まらせてあげたいけど、今日うち弟来てるんだよね…」

ごめん！と言って手を合わせる花崎さん

えぇ、これどうするの？

俺も歩いていけば家に帰れるけど、こんな女の子1人じゃダメだよな

周りを見るとキャストの人もスタッフさん達も既にいなかった

『いえ、大丈夫ですけど…どうしよう…』

心「嫌でもタクシー使った方が…」

『でも私タクシー苦手で…どうすれb「家」……え？』

「俺ん家来ていいよ、1晩なら泊めれる」

あれ？俺何言ってんだ？

心「んん？？」

『えええ！？』

「え……あ、ごめん！そういうつもりじゃないんだ！帰れなさそうだから…別にやましいことなんか絶対しないし！」

やべぇ怪しまれる…

心「相羽ちゃん…」

『おっ、お願いします！』

「え」