あまく、にがく、はげしく。5 《 Snow Man 》

恐怖なんて。 (ゆり組) Req ページ24

・ゆり組さんお付き合いしてます





渡辺side





あの日…某番組で心霊ドッキリを仕掛けられたときから、

心做しか背後とか色々気になっちゃって

ずっと涼太の傍から離れないでいる。


涼太はずっと落ち着いてるし、

絶対守ってくれるって言う確信もあるし…言わないけど。

まぁ安心感すげーから。




「翔太、俺撮影だから」

「えーやだ」

「すぐ戻ってくるよ、」

「…何秒」

「秒って……せめて分にしてよ」

「じゃあ何分！」

「10分…かな、たぶん」

「…ん、絶対ね」

「はいはい、ここで待ってて」




スタジオ入口の椅子に座って待つことに。


お、涼太の撮影してるとこ見えんじゃん。ラッキー。

かっこよー…





『渡辺くん、ちょっといいかな？』



「…え、あ、」


『すぐ終わるから、ね？』


「…はい…」




スタッフさんに声を掛けられて立ち上がった。


…誰か、このときの俺に、ちゃんとそこで、その場で涼太のことを見てろよと言って。









.









.









なぜかそのスタッフさんに前を歩かされ、よく分かんない人気のない所まで連れてこられ…


「っ、やっ！」


後ろから抱きつかれた。

なにこれ、



『渡辺くん…おっと、暴れんなって』

「やめて、！ …はなせっつてんだろっ」

『渡辺くんが俺と付き合ってくれるんなら離してあげる』

「はっ、無理に決まってんだろ、」



馬鹿かよ、俺には涼太がいんだよ。



断ったら、目の前の部屋に押し込まれ、電気は消された。

真っ暗で、何も見えない。




…心霊ドッキリが蘇りそう、…




『…うわ震えてる、笑 かわいいー』



…こわ、

涼太っ、


たすけて、…

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