49話 ページ6
〜炭治郎サイド〜
最初は、怒りで心がいっぱいだった。
大事な禰豆子を傷つけている彼らが、憎かった。
俺の言い分にろくに耳をかしてくれないのが、悔しかった。
ー禰豆子は他の鬼とは違うのにー
ー人を襲わないのにー
ー何で信じないんだ?ー
でも、彼の意見をきいて、涙が出てきた。
その人の匂いがあまりにも苦しそうで、俺も苦しくなった。
鬼が嫌いであるにも関わらず、俺たちを認めようとしてくれていることに、
胸がいっぱいになった。
ふと、善逸の言葉を思い出した。
俺に会う前に、階級甲の隊士との合同任務があったらしい。
その人はとても強くて、優しかったけれど、
苦しそうな悲しい音が鳴り響いていた、
と真剣に言っていた。
(もしかしたら、 それって彼のことなのか?)
いや、でも隠の人は『柱』と言っていた。
それに、彼からは冨岡さんとかからするような、強い実力者の匂いがする。
(にしては、周りに対してやけに腰が低い。)
ボンヤリと考えていたら、『お館様』と言われていた人が、
また話し始めた。
俺は慌てて今起きていることに注意を向けた。
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芹(プロフ) - こんばんは。お話とても面白いです!!これからも無理せず頑張ってください!! (2022年3月27日 20時) (レス) @page10 id: fb1d41063f (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - Ry osdさん» ありがとうございます、嬉しいです!更新不定期ですが、絶対に完結させます! (2021年2月10日 16時) (レス) id: 457d30fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
Ry osd(プロフ) - 読み入ってしまいました。続きがあるのでしたら楽しみにしてます。 (2021年2月7日 18時) (レス) id: d8163f4fc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧月 | 作成日時:2020年11月10日 21時