46話 ページ3
先程の予感は、どうやら的中したらしい。
今、鬼殺隊本部は非常に騒がしい。
それもそのはず。
柱たちは、お館様が発せられた言葉に抗議しているのだから。
その中で俺は、呆然としていた。
頭の中には、お館様の言葉が巡っていた。
鬼を殺す鬼殺隊の、頭の言葉が。
‘
ー『炭治郎と禰豆子のことは、私が容認していた』ー
ー『そして、皆にも認めて欲しいと思っている』ー
‘
反論する以前に、この言葉が理解できなかった。
お館様の言葉に驚きすぎて、声すら出なかった。
(鬼を連れた隊士と、鬼を許す?)
『鬼』と『認める』という言葉が結び付かなかった。
『人をくわない鬼』という言葉が、信じられなかった。
(お館様のことだから、何か考えがあるはず。いや、しかし・・・。)
混乱して、俺はぼんやりと柱の口論を聞く。
風柱様、岩柱様、炎柱様、蛇柱様、音柱様が反対。
恋柱様が、賛成。
霞柱様が、どちらでも良い。
蟲柱様と水柱様が、黙秘。
意見が割れているものの、
圧倒的に反対派の人たちが多い。
(そりゃ、お館様の頼みでもこうなるよなぁ。)
とか考えていたら、突然お館様が俺に呼びかけた。
「できれば、玲の意見も聞きたいな。」
・・・
え?
俺も言うのか?
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芹(プロフ) - こんばんは。お話とても面白いです!!これからも無理せず頑張ってください!! (2022年3月27日 20時) (レス) @page10 id: fb1d41063f (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - Ry osdさん» ありがとうございます、嬉しいです!更新不定期ですが、絶対に完結させます! (2021年2月10日 16時) (レス) id: 457d30fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
Ry osd(プロフ) - 読み入ってしまいました。続きがあるのでしたら楽しみにしてます。 (2021年2月7日 18時) (レス) id: d8163f4fc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧月 | 作成日時:2020年11月10日 21時