【JO1】伝えられるなら

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翔也が休憩に行って
ご飯は？って聞かれたけど本当食べてる余裕ない…。

情報システムって…朝、主任から渡された
異動願い書。別に強制ではない。

ってか何で私が？主任に入力が
おかしくなって直してもらったの覚えてないのかな？

突然、一気に総務内にどよめきが起こる。

え？って顔を上げたら
与那城主任となんだかキラキラした人が
こっちを見てる気がする…


奨「Aちゃん！ちょっと」

「はい…」

瑠「情報システムの白岩です」

「あっ、AAです…」

瑠「ちょっと席外せる？」

「主任、私まだ…」

奨「やっとくから行ってきて」

「はい…」


ジャケットと財布と携帯を持って
白岩さんに着いていく。


瑠「ご飯食べた？」

「いえ、まだ…」

瑠「じゃあご飯食べながらでもいい？」

「はい…」


その時、ビニール袋を抱えた翔也とすれ違った。


翔「お疲れ様です」

瑠「ちょっと借りるね？」

翔「え、あっはい」

「翔也、後で！」

翔「うん」


スタスタと歩いていく白岩さんの後ろを
頑張って着いていく。


瑠「彼氏？」

「違います！同期です」

瑠「なるほどね」


社食に着くと終わるギリギリの時間で。
簡単なものだけ頼んで席に着く。


瑠「ごめんね、突然」

「いえ…」

瑠「異動願い書みた？」

「はい…」

瑠「そんなに緊張しないで(笑)
奨くん…主任からいい子がいるんだけどって
推してもらってるんだけど
実際はどう？」

「私、そんな得意じゃないんですが…」

瑠「でも、管理系得意だよね？」

「え？まぁ、総務なんで…」

瑠「打ち込みとかの話してないからね(笑)
周りが見えるというか。あと、責任感かな」

「…やらなきゃっていうのはありますが…」

瑠「でも、俺は情報システムには
向いてないかなと思うんだよね」

「え？！」

瑠「まだまだ総務でやってもいいんじゃない？
もっと伸びると思うんだよね。
今はまだ先輩達もいるし2年目だからって
言われてると思うけど」

「…なんでそれを」

瑠「奨くんが心配してたよ。
だから異動させたかったんじゃない？」

「でも、私、まだ会って数日…」

瑠「知らないの？(笑)君、有名だよ(笑)」

「え？！」

瑠「まぁ、それは良いんだけど(笑)
後、あの子。えっと、木全くん？」

「何があったんですか？」

瑠「Aさん連れていったら情報システム課
嫌われそうだから(笑)」


王子様の様な顔つきなのにすっごい喋る。
このギャップに何人の女性がやられたんだろ…


瑠「ん？」

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