文スト大好きな私が文ストの世界にトリップした話

皆様私の年齢をお忘れじゃなかろうか ページ42

ん〜…………分からない…。





パソコンの表示には無数の数字。




これ17歳じゃ解けなくない？絶対難しいやつだよ…。



なに？鏡花ちゃん天才なの？敦くんも私と一つ違いだよね？？え？文ストキャラ皆天才？

いやでもなぁ、聞くに聞けないしなぁ…。





「オイ、中原、オイ！」
「うおぅ！！！！」
な、なんだ国木田さんか……。
「手が止まってるが？」
ぐっ…！



「いや、この計算式っていつ習いますかね…？」

む？と国木田さんがパソコンを覗き込む。



「あぁ、これはお前の年齢では習わんだろう。」
良かった、私が馬鹿なわけではなかったらしい…。


「ただ、こっちは中三で習うはずだが間違っている」
ウッソンヌ！


「嘘じゃない。

中原、中学の計算もできないのか……」
うぅ…馬鹿だったよ、私馬鹿だったよ……。


「ケアレスだからな、見直しをしたら間違いにわかる程度の事だ。」
くっ！国木田さんの眼鏡が痛い！！！！



「小娘にでもできるぞ」
やっぱり鏡花ちゃんは天才なんだよよよ！！


「小僧も分かるぞ」
敦くんは……歳上だからで、回避……出来ないか……。







「くしょう…！！国木田さん、私は天才じゃないんですよ…」
だって！成績良かったわけじゃないもん！得意科目は国語と歴史だぞ！文豪が出てくるから！



数学は、国木田さんの授業受けたいなぁ…とか考えてたら直ぐ終わるんだ！


「言い訳をするな」
ペシっと書類で軽く叩かれる。

「イテッ…私女子なのですが……」
「男女差別は不平等だろう」
くしょう…塩対応な眼鏡だな！←






「ﾊｯ!…中原に書類渡すだけの筈が、俺の理想が！」
バタバタとデスクに戻り恐ろしいスピードで書類を片付けていく国木田さんを見ると、仕事のスピードが人間じゃないと思える。



まぁ、とりあえず…………



「10時までには、終わらせたい」
そうだ、言い忘れていた。









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私が今やっている書類は、太宰さんのものだ。

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