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その後は成り行きで、ランチを食べて、メアドを交換して、LINEのIDを交換して。
図書館でまた明日って言って別れた。
帰りに電車に乗っている途中、"宜しくお願いします"って送られてきた。
それから毎日のように、行動を共にするようになった。
苦手なところを教え合ったり、本について語ってみたり。
いつの間にか、一緒にいることが増えて、ランチだけだったのが、一緒に買い物に行き始めた。
俺の練習がある日は、ランチだけ。
無い日は結構遅くまで。
いつしか、お互いの家にお互いを呼ぶようになっていた。
「・・・どう?」
「めっっっちゃくちゃおいしい。」
「良かった。」
Aの帖地はすごくおいしかった。
凄いって褒めると、
「父親死んでから、母親男とっかえひっかえだったから。男の胃袋掴むの得意なの。」
って笑っていった。
リクエストすれば、和洋中何でも作ってくれた。
少しでも好きになってもらいたくて
色々頑張ってみたんだけど、結局俺ばっかりが好きになってく。
そんなある夜の事だった。
彼女の違う顔を見たのは。
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作者名:萌菓 | 作者ホームページ:https://twitter.com/fruit_kandume
作成日時:2017年6月15日 2時