キセキの世代のお気に入りは裏表が激しいヤンキーちゃん2

No.68 ページ38

赤司side

（人1）と友里亜が何かを話しているが聴こえない。
いや、聴こえるが頭に入ってこない。

これからも俺たちといるんじゃないのか？
俺にはわからない。

貴父「じゃあ2人とも、車に乗るんだ。」

貴「待って！その前に・・・。」

2人が俺たちの方を向いた。

貴「ごめんね！帰ることに・・・なっちゃった。」

友「すみません。」

貴「でも、また・・・あえるから‼︎」

この時俺は、何故かもう二度とあえない気がした。

・・・

少しの沈黙が続いた。

貴「じゃあ、もう行くね？・・・さよなら。」

友「・・・(ペコッ)」

2人が俺たちに背を向けて歩いて行く。

行くな、と言う言葉が言えない。声が出ない。
引きとめたくても体が動かない。

バタンッ

車の戸が閉まり、走り始めた。
時が止まったかのような俺たちを置いて。

頭の中で（人1）の「さよなら」という言葉が離れない

黒「行ってしまいましたね。」

青「あぁ。」

紫「俺、なんかもう（人1）ちん達にあえない
気がする。」

黄「俺もっす。」

テツヤを筆頭に次々と喋り出した。

緑「？どうしたのだよ、赤司。」

赤「っ、あぁ、なんでもない。」

そして、ようやく俺も声が出た。

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