それでも俺は君を愛してる (ページ7)

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第4話ページ7

【風磨目線】

『菊池、落ち着いて聞けよ…。Aが……、事故にあった』

仕事終わり、中島から電話がかかってきて言われた言葉。
今朝まで無邪気に俺の隣で笑っていたAが、たった半日で事故にあってしまったなんて、そんな現実受け入れられなかった。
けれど、病院についてAに言われた「初めまして」。
その言葉を聞いて崩れ落ちそうになる身体。
なんとか堪えていれば、俺の隣で段々取り乱していく中島。
豹変する兄の様子に、Aも段々と不安そうな表情に変わっていった。
さっきまで俺の事心配していた癖にな、なんて思いながら、中島を止めていたら病室のドアが再び開く。

「健人…、貴方がそんなでどうするの」

「……ごめん、なさい」

「菊池君、ごめんなさいね。ちょっとだけ、健人の事頼んでも良い？」

中島の母さんがそう言うと、両親がきて安心したような表情に変わったAを横目に見ながら、中島を病室の外に連れ出した。

「お前があんなでどうすんだよ……。普通そこは、俺だろ」

「……悪い」

小動物みたいにしゅん、と小さくなった中島が椅子に座る。
俺も隣に座っては、また数分前と同じ状況に戻った。

「やっぱり、忘れてたな…」

「…そうだね。でも、菊池の存在はわかってた…みたいだよな」

「Sexy Zoneとして、…兄貴と同じメンバーだって事は覚えてるのかもな…」

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