【薄桜鬼】華が散らぬように

花びらが75枚 ページ8

斎「・・・」

貴(ここは何処だろう？)

斎「っ、誰だ？」

貴「私だよ^ ^」

斎「雪村はどうしたんだ？」

貴「千鶴の事なんだけど、昼間 土方さんが言っていた事が頭に離れないみたいで、悪い夢も見たみたいだったし・・・」

斎「Aは、優しいな。妹思いで」

貴「でも、弟は近くで護れない。だから、薫は千鶴に嫉妬して・・・。私の所為で薫はあんなに代わってしまった。私の所為で・・・」

斎「Aの所為じゃない。きっと、弟もそうだとは思っていないだろう」

貴「ありがとう^ ^」

斎「///////」

貴「話は変わるんだけど、一って怖い事ってある？」

斎「死は怖くない。ただ、信じているものを見失うのは恐ろしい」

貴「信じているもの・・・」

斎「本物の強さとはなんだ？」

貴「！」

斎「斬り合って勝った方が強い。俺はそう考えている。昔 ある旗本の指定に果たし合いを申し込まれ、相手を斬り殺した事がある」

斎「だが、勝ったはずの俺が罪にとわれ脱藩を余儀なくされた」

貴「脱藩・・・」

斎「その時 俺は強さというものが、武士というものが分からなくなった。見失ったものを取り戻したのは、京に逃れてからだ」

貴「新選組に逃れてから、か・・・」

斎「勝つ為に、己が生き残る為に刀を振るう。それは俺の思い描く武士の姿と似ていた。昔のお前みたいにな・・・」

貴「っ・・・でも、時代は変わってしまった」



チャキン



斎「そうだ。もう刀や槍の時代じゃない」

貴「僕は、今 理想としている武士は、”生き残る為に”じゃなく、”己の魂を護る為に”、”仲間を護る為に”刀を振るう」

斎「護る・・・？」

貴「刀は 殺すだけの道具じゃない。大切なものを護る為にもあると思うんだ」

貴「武士の時代が終わっても 大切なのは 武士の魂が変わらない事じゃないのか？」

斎「武士の・・・魂」

貴「それを忘れてしまうのが一番怖い・・・」

斎「局長と副長は元々は武家の産まれではない。だが、彼等の魂は誰よりも武士だ。武士というのは生き様の事を言うのだろうな」

貴「そうだな」

斎「今はただ 微衷を尽くすのみか・・・」



カチャッ



貴「己の真心という意味だね^ ^」

斎「あぁ(＾_＾)」



タッタッ



斎「！」

貴「一、大丈夫。敵じゃないよ(＾_＾)」

斎「何者だ？」

？「斎藤さんとAさんですか？」

斎「その声は、島田君か」

貴「ね？」



Aのこの気配の感じ方は



昔から凄すぎる



誰をも驚かせるほど

花びらが76枚→←花びらが74枚

ラッキーキャラクター

山崎 丞

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す