棘 ~luz~ ページ11
私の彼氏は所謂女たらしだ。
色んな女の子を引っ掛けては遊んで、それを楽しんで生きている。そんな最低クズ野郎だ。
何でそんな奴と付き合っているのか、と問われたら答えようがない。
好きなとこなんて考えても見当たらないし、況してや女の子をタブらかすことを趣味としてる奴なんて大嫌いだ。
「なぁAちゃん」
「私に触らないでもらえますか」
「相変わらず冷たいなぁ、良いやん彼氏なんやし」
こんな調子でノリは軽いし、常にへらへらとしている。
むかついて仕様がない。
「るすさん、肩にゴミが付いていますよ。早く取ってそのシャツ洗濯してきてください、汚らわしいです」
「……ほんまAちゃんは潔癖症なんやな」
「汚いのが嫌いなだけです」
私は昔から綺麗好きだ。ちょっと散らかっているのを見ると整頓したくなるし、少しゴミが落ちていると念入りに掃除をしたくなる。
世間一般的には、こういうのを潔癖症と言うらしい。
綺麗の何が悪いって言うんだ。
「そや、これからデートしに行こうよ」
「今からですか？」
「そう今から」
私の手を握ってズンズン歩いていくるすさん。私に触れて欲しくない。
咄嗟に手を振り払ってしまった。
「あ……ごめんなぁ」
「私は、貴方に触れて欲しくないわけじゃないんです」
自分でも何を言っているのかわからなかった。どうみたって矛盾している。
「貴方がどんな女性と遊ぼうとそんなのは勝手にどうぞって感じです、でも他の女性をべたべた触った手で私に触れて欲しくない」
「仮にも貴方は私の彼氏でしょう、何故付き合っているのかは分かりませんが、私は貴方の彼女です。彼女がいる身なのに何故他の女性のとこに行くのですか」
「正直に言って寂しいですし悲しいです」
涙が私の意思に反してぽろぽろと溢れてくる。
そうだ、これが私の本音だ。私は、寂しかったんだ。
「……Aちゃん」
るすさんに抱き締められた。とても温かいし、安心する匂い。ちっとも汚らわしいなんて感じない。
「そうだよね寂しかったよね、ごめんなぁ」
強くぎゅっと抱き締めてくるるすさんの背中に私も腕を回した。
「もう他の女性のとこには行かないで下さい、約束です」
「わかった約束する、Aちゃん愛してる」
「私も……あ、愛してます」
どちらからともなく、唇を重ねた。
休日の過ごし方 ~satomi~→←後悔 ~nanamori~
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旱吏@��(プロフ) - あやのりさん» コメントありがとうございます！私自身大好きな方達なんです！まだまだ勉強不足で全然ご本人に近付けていないような気が致してなりませんが...。これからも宜しくお願いします！ (2019年10月22日 23時) (携帯から) (
レス) id: 44c32ecf85 (このIDを非表示/違反報告)
あやのり - 何このメンツ………最&高！！！！ (2019年10月22日 21時) (レス) id: cb1eae126a (このIDを非表示/違反報告)
я(プロフ) - ねあこめー雪花ーさん» ありがと、、嬉し泣きする (2019年8月14日 21時) (携帯から) (レス) id: 44c32ecf85 (このIDを非表示/違反報告)
ねあこめー雪花ー(プロフ) - よきよきのよき！(^-^)b語彙力すごい･･･！ (2019年8月14日 20時) (レス) id: 01516e7cc0 (このIDを非表示/違反報告)
я(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます。そう言って貰えると嬉しいです、凄く励みになります！ご指摘感謝します、これからも頑張ります故応援宜しくお願いします。 (2019年8月13日 0時) (携帯から) (レス) id: 44c32ecf85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：я | 作成日時：2019年8月7日 17時
