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「トイレの神様」 ページ7

絡まれてる、っていうか、ナンパされてただけなんだけど。



大きい男二人に囲まれて、その女の子自体はよく見えなかった。


つまり、最初は桃井だって気づいてなかった。



……これも気まぐれだった。


普段ならあーあー可哀想、で済ませるんだけど。



ただ、その日はアイツと喧嘩してたから、八つ当たりしたかっただけ。


その大男二人の足元を、まとめて掬った。

物理的に、足で蹴って。



バランス崩して尻餅ついた二人の顔を覗きこむ。


うわ、残念な顔……

「な、何すんだテメェ!

……お、女……?」



顔を上げたオッサンは、変な方向に口を歪めた。


私もそこまでにしときゃ良いのに、やっぱイライラしてたから。


「あーそーです女です。しかも中学生になったばっかの子供。

自分の顔面偏差値把握せずに調子乗った結果がこれって。

ヒサンすぎじゃねオッサンたち」


そこまで言って、女の子に向き直って手を取ったんだけど、桃色の髪で、うわ、あのときの子じゃね?って。




そしたらその子、私のこと見て、



「トイレの神様……」


って呟いた。


さすがにふいたし、つぼって動けなくなりそうだったけど、後ろから「調子乗んなよこのアマァ!」って聞こえて、お前はヤクザの雑魚キャラか、とか思いながら走り出す。


私に引っ張られた桃井は「え」って声を漏らしたけど、走ってる間は何も言わなかった。



流石に大男(戦闘モード)二人を相手にするのは無理だと思ったし、宏兄の店近かったし、逃げんのが得策だろ、と。




……つかトイレの神様って。

私そんな風に認識されてたのかよ。



小学生の頃の私、夢叶ったぞよかったな。


そんなことを思いながら、桃井を連れて店に入る。


店の人が私を見て、「店長ー」と宏兄を呼んだ。


厨房からエプロンをつけた男が出てくる。


「お、久しぶりだなA……


……え、その子誰。

モデル仲間?」

「違う違う。学校の子」

「え!?お前花音たち以外に学校の友達いたの!?」

「それがいたっぽい。私もびっくりだわ。新メンバー加入、おめでとう!

個室空いてる?」


宏兄は笑って、「意味わかんねぇ」とか言いながら席に通してくれた。

「桃と藍」→←「はじめて会った日」



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水団子(プロフ) - 歌柚さん» 話の展開を褒めて頂き光栄です、、!!!拙い文に亀更新で申しわけありませんが、楽しんで頂けると嬉しいです!コメントありがとうございました! (2021年8月31日 3時) (レス) id: 4f5e2162c5 (このIDを非表示/違反報告)
水団子(プロフ) - 光華さん» めちゃくちゃ嬉しいです、、恐ろしい程更新が遅いですが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。コメントありがとうございました! (2021年8月31日 3時) (レス) id: 4f5e2162c5 (このIDを非表示/違反報告)
歌柚 - コメント失礼します。ストーリや話の展開が面白くて楽しく見させてもらってます!ストーリ更新楽しみに待ってます!! (2021年7月13日 21時) (レス) id: f33fb75788 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 好きです!更新応援してます! (2021年5月16日 10時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
水団子(プロフ) - よもぎお餅さん» 黒子くんのお家に行こうと尾行したら見失った、というエピソードが好きでそこから色々と捏造を重ねたらこんな黒子くんが出来上がりました(^-^)主人公らしからぬミステリアスさが魅力だと思っています!コメントありがとうございました!! (2019年6月19日 20時) (レス) id: f26d4bb807 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水団子 | 作成日時:2016年9月16日 0時

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