拾玖話:名前呼び。 ページ21
紅丸side.
『っ…で、でも!じゃあ何で、いつもあんなに私に
当たってきたんですか。」
そう言うとAは、今までやってきた俺の行動の数々を、ぶつぶつ呟きながら話し始めた。
「…あ”〜…なん、っつーか…」
誤解を解きたくて解きたくて仕方ないところだが…、
上手くいい感じに話せる自信がねぇ…(汗)
しかもそれまでの俺の行動やら言動は、ほとんど自分へのイラつきと他の奴らからの湧いて出た嫉妬の塊から出来てるからだ。
…生憎、これはAに言うのは、俺が小っ恥ずかしくてどうにかなりそうだ…(汗)
「……この頃…、」
『……?』
「…この頃、Aがどっか気が抜けてるように見えてな。屯所内の仕事してる時もボーっとしてることが多いと、紺炉と他の奴らから報告があったんだ。」
『っえ』
「だから、何だ…
今日の見回りも、お前に何かあったらって…心配、
だったんだよ。」
我ながらクソみてぇな言い訳だ。
こんなんで誤魔化せる訳ねェのによ…
………。
つか何言ってやがんだ俺!??!?!?
確かに!紺炉達が心配してたのも本当だし、Aが
いつもと様子が違うとヒカゲとヒナタもそわそわして心配してるのも事実だが…!!
これじゃあ……、
「(これじゃあ俺がAのこと意識してるのが阿呆みてぇに丸分かりじゃねぇか…!!!!/////;;)」
(↑うわァ今更感スゴォイ(((( )
顔が意味分からん程にじわじわと赤くなっていっていくのが自分でも分かる。
『えっと…、もしかして…新門大隊ちょ』
「先に言っとくが勘違いすんじゃねぇぞ。俺はあくまで、お前の元気がねぇと…他の奴らの調子が狂うし、
その…」
俺は恥ずかしくてなんとも上手く言えず、そっぽを向いた。
『新門大隊長。』
『……ありがとう、ございます。』
Aはほっとした表情を見せ、目を細めて笑った。
そのやっと見せた笑顔を見て安心したのか、肩の力が抜ける感覚がした…。
「前から思ってた事なんだが…」
『?なんですか?』
「…何でお前、“新門大隊長”って呼ぶようになったんだ?」
Aは頭を傾げ、考える素振りをした。
『うーん…?何で、でしょうか…
私もよく分かんない、です…。』
気づいたらそう呼んでました。と苦笑いをして、自分の髪の先をくるくると弄って言った。
「…なら。」
「今から、“名前”で呼べ。」
「“新門大隊長”じゃなく、俺のことは下の名前でよべ。」
俺はAの目を見てそう言うと、Aは呆然と目を開き、顔を赤らめた。
弍拾話:仲直り(?)後の隊長命令。→←拾捌話:勘違いと橙色ノ境界線。
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環 - 笑ったりキュンキュンしたりでとても楽しい作品ですね…!作者様のこと、大好きです!((は ずっと応援してます!一生!しんでも!紅丸と作者様大好きですぅぅぅ紅丸グッズ欲しいぃぃ((殴殴 (2020年7月12日 22時) (レス) id: d54dba2782 (このIDを非表示/違反報告)
みだり - イルカさん» それな (2020年2月7日 23時) (レス) id: 2ec1bda221 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - 下の名前で呼ぶ話、大好きなんですよ!ぐわってなってぎゅんってなります!Twitterやってないのでフォロー出来ないのですが小説だけで、応援、頑張ります!あぁぁ!今日も推しが尊い! (2020年2月1日 19時) (レス) id: 55fd3da7df (このIDを非表示/違反報告)
(名前)乙女(プロフ) - カリスから乙女になりました。乙女です、やっぱ紅ちゃんになると日本っぽい名前が良いなと思い変えました(汗)Twitterフォローさせて頂きました!応援しています! (2020年2月1日 17時) (レス) id: 5783622537 (このIDを非表示/違反報告)
おれお(プロフ) - Twitterフォローさせていただきました!!これからも応援しています(*^^*) (2020年2月1日 16時) (レス) id: b49044ef37 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2020年1月22日 0時