金田一少年の事件N 〜銀幕の殺人鬼〜

剣持さん･･･ ページ13

目を覚ますと、もうすでに警察は体育館についているようだった。


一「あッ、目が覚めたかA」

あ「･･･ごめん、一によりかかったまま気を失ってたか・・・」

一「気にすんな。それより、剣持のおっさんが来てる。俺は泉谷先輩の死因とか聞きに行くけど、お前はどうする？」

あ「もちろん私も行くよ」

一「分かった。立てるか？」

私は一の手を借りながら立ち上がり、剣持さんがいる場所へと向かった。

一「おっさん、Aも起きたし、事件のこと聞かせてくれないかな」

剣「ああ。被害者の死亡推定時刻だが、昨夜の9時から10時の間だ。死因は頭部殴打による、頭蓋骨陥没」

畠「剣持警部！なに高校生に捜査状況教えてるんですか！」

私たちが剣持さんから状況を教えてもらっていると、後ろから見知らぬ刑事さんが話かけてきた。

確かにこの刑事さんが言ってることは正しいんだけどね。

剣「彼らはいいんだよ」

剣「一、A。コイツは先月うちの部署に配属になった畠山だ」

一「どうも」

あ「はじめまして」

畠「おお・・・で、誰なんですかこの二人」

剣「彼は金田一一。かの有名な探偵、金田一耕助の孫にあたるんだぞ」

剣「彼女は神崎A。ちょっと耳に特別な力を持っている子なんだが・・・それは後で話す。あと、一の彼女だ！」


あ「はぁ！？剣持さん何嘘ついてるんですか！」

剣「え？もう付き合ってるんじゃないのか？」

あ「どこをどう見たらそうなるんですか！！////」

一も照れてないで何か言い返してよ〜

あ「も、もういいから、状況を教えてください！！//」

なんで私たちそんな誤解されてるの！？

剣「わ、分かった。・・・被害者の財布の金はそのままだった。これだけ大掛かりな殺し方だから、相当強い恨みを持った人間犯行に違いないな」

やっぱりそうなんだ･･･死体を見た瞬間、叫び声や雑音が大きくなったもんな･･･

剣「それとな、これは両親の証言なんだが彼が家を出るときに映画研究部のことで急用ができたと言っていたそうだ」

一「誰かに呼び出されたってこと？」

剣「映研部員の誰かにね」

剣持さんは振り返り映研部員を見た。この中に･･･犯人が いる？

剣「あ、君たちは映画研究部員だよね。じゃあ、一人ずつ昨日の9時から10時までの間何をしていたか答えてもらってもいいかな」

死体につけられていた仮面→←悲劇のはじまり

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