隣人2 ページ2
＿＿＿＿
「A？さっきからずっと呼んでたんだけど...って、貴女またラジオ聞きながら寝てたのね」
ぐっすりと寝息をたてながら机に伏せる私の耳から、叔母さんがイヤホンを抜いて窓を開ける
勢いよく開かれた窓からは眩しい程の日光が降り注ぎ、まさに健康的って感じ
「おはよう、叔母さん...」
「おはよう、あらあらもう、寝癖なんかつけて可愛子ちゃんが台無しじゃないの」
早く顔を洗ってらっしゃい、と私は背中を押されて部屋を出る
寝起きで覚束無い足取りのまま、フラフラと洗面所に向かうとまるで爆発にあった後のような頭の自分が飛び込んできた
「やだ、本当にクレイジーな頭だわ」
歯ブラシを手にとって、洗面所の窓際に乗せたラジオを鳴らす
音量は大にして、ラジオから聞こえるモーニングソングを聞きながらリズムよく歯を磨いた
『＿＿Hi,ニューヨークシティの皆、今日もいい朝だね。
本日もお馴染み、俺ジャックと相棒のジェーンがお送りするよ』
陽気な音楽に合わせて、陽気な声が聞こえる
彼は自称、ニューヨークイチのコメンテータージャック・ルイス
彼のその明るい性格と、キメキメのジョークは瞬く間に人気を呼び、私のいつも聞いているラジオ番組の司会をもう五年間も続けている
『まずは、皆の知りたがっているヒーローについての情報だ！
皆さんお馴染みのヒーロー、スパイダーマンがこのニューヨークシティでまたまた活躍したぜ』
ジャックの口から飛び出したのは"スパイダーマン"というスーパーヒーローの名前
ニューヨークシティの住民なら、皆が知っているというヒーローの名前だ
私は二週間前にこのニューヨークシティに越してきたばかりなので、最近このラジオで知ったのだが＿＿＿
蜘蛛のように壁に張り付き、手から繰り出す蜘蛛の糸で自由自在に摩天楼を飛び回る
弱きを助け、悪事を挫く
まさにヒーローの鏡のような男が、そのスパイダーマンだ
『もし、君が危ない目に遭ったらこう叫ぶんだ
"スパイダーマン、助けて！！"
チョークールでアメイジングな彼ならきっと、君の声を聞き付けて助けに来てくれるだろう』
ジャックはそう言って、スパイダーマンの良さを語る
平々凡々な私には、多分縁が無いだろうけれど一応覚えておいて損は無いかな
いつまでも歯磨きをしていた私にA、まだなの？と呼ぶ叔母さんの声がする
私は口を濯いで顔を洗うと、ラジオの電源を切り食卓へと向かった
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mj(プロフ) - ohhhhhh続き見たいです(TT)！！！！！！！！！！！ (11月11日 23時) (
レス) @page16 id: c09027b0bb (このIDを非表示/違反報告)
ノア - めっちゃ最高！！！続きが気になりすぎる………………！！！！ (2022年12月30日 15時) (レス) @page16 id: 4cb0fdc463 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 続きが気になりすぎる……更新されていなくても読んでしまう……！！！！ (2022年11月3日 23時) (レス) @page16 id: 44cbacd699 (このIDを非表示/違反報告)
リノン - めっちゃ面白いんだけど笑笑 (2021年11月18日 2時) (レス) @page16 id: 857cfc6855 (このIDを非表示/違反報告)
夢者(プロフ) - なんて素晴らしいお話なんでしょう、更新停止であっても私は繰り返して読ませて頂きます、 (2020年8月15日 0時) (レス) id: f5c9ee6f69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年7月21日 23時
