私は野原リンの生まれ変わり

番外参 ページ26

桜「え、誰？」

繕桜「俺が行ってくる。」

… … … …

柱間「いゃぁ、ごめんごめん。一族の人達に言ったら、………なんだかんだでこうなっちゃった。」

柱間母「ごめんなさいね。」

繕桜「い、いえ。おきになさらず……」

桜「繕桜。明日から、野生生活だからね。」

繕桜「はい………」

……………………………………………
全「お邪魔しましたーー！！」

繕桜「は、はい。」

一族1「ねーちゃん！うまかったぞ！」

桜「ありがとうございます！」


……………………………………………
繕桜「桜、野生生活って、」

桜「しばらくは、節約しないとね。柱間さん達の家、物凄く食べるからね」

繕桜「どうする？」

桜「魚とか木の実や、草で、何とかするよ！」

桜「畑、ある？」

繕桜「？あるよ。使ってないから、自由に使っていいよ」

桜「ありがとう！」


次の日、早速桜は畑を整備し始めた。

完璧に出来上がったのは、夕方くらいだ。


桜「できたーーー！」

繕桜「おお！さすが桜！やったことあるの？」

桜「うん。畑と、洗濯と料理は、私の仕事だったんだ。」

繕桜「何を育ててたの？」

桜「茄子、キュウリ、トマト、とうもろこし、じゃがいも、カボチャ。あと、飾りにチューリップを育ててたの。」

繕桜「す、凄い！」

桜「……さて！ご飯食べて寝ようか！」

繕桜「何にする？」

桜「魚。」

繕桜「はーい」

……………………………………………
そして、何日かたち、野菜の芽は出ていた。

野生生活も、何とか桜のおかげで健康な体を保っている。

また何日かして、柱間が来て、繕桜と遊びに行った。

桜「いい天気！花畑に行こうかな♪」

繕桜が密かに育てていた小さな花畑だ。

ここも好きに使っていいと、言っていたが、風の通りがよく、繕桜がいない時は、よく来ている。

桜「今日も綺麗に咲いてるね。」

寂しさ忘れない 風が吹くよ何処までも 愛しいあなたのそばにいて 私の心を変えている ひとりぼっちにはしないよ何時(いつ)までも 息を吹き掛けタンポポが 綺麗な青空を 飛んでいる 羽ばたく翼を手にかけて 恐れる死が 間近でも あなたのことはこれからも 忘れない約束をする

桜「………帰ろうかな。花に水をやって、帰ろうかな………」

……………………………………………
桜「この花………繕桜にあげよう。」

……………………………………
次は、500hit！

拾肆→←拾参

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す