【文スト】性格が正反対の双子は・・・トリップした！？【姉弟】

5.家の中 ☆ ページ9

雪音Side


家の中を探索した。



すごい広いし、本当にこんな大きな家を貰って良いのか心配になった。








『………とりあえず！』









パンっと手を叩くと、隣を歩いていた優馬は驚きつつ此方を見た。









『…その、異能力？とかやってみようよ！






いっくよーーー！！「お姉ちゃん、此処廊下だからやめて。ていうかやめろ。」』







いつから我が弟は、こんなに口が悪くなったのか。







お姉ちゃん泣くよ？



ガチ泣きするよ？？ふぇーーん(棒









優馬「…お姉ちゃん。




煩い。静かにして。」



『…………え？今めっちゃ静かだったよね？』





優馬「顔が煩い。」





『ほぁ！！？顔！？ヒドッ！！』






私の弟が、反抗期でございます。



絶賛反抗期中です。





マジ怒るよ？お姉ちゃん怒るよ？？









弟を睨みながら歩くと、ある部屋についた。









『……この部屋が一番大きいね。』






優馬「多分、ここが練習するところだと思う。」








ドアノブを回し、扉を警戒しながら開いた。






きしむ音一つない扉に、少しだけ感動したのは内緒だ。








『…っ！！うわあ……』








優馬「…………すご…」







優馬の方を向くと、瞳をキラキラと輝かせて周りを見ていた。









こういうときは、可愛いんだけどなぁ。









『すごいね！体育館みたいで……』






優馬「お姉ちゃん、早速やってみて。」






『…………何を。』







優馬「………異能力を。」









こいつ、人に試させるつもりだな。







私はそんな風に育てたつもりはないわよ！！(裏声









『良いよ良いよ！やってやろうじゃねぇか！！』





優馬「お姉ちゃん口悪い。」









『……いい加減泣く。』







溜め息を呑み込み、気合いを入れた。









『………えーと……“ Angel ”』







ブワッと下から風が起こり、白色の光と共に紋章みたいな文字がくるくると回った。







その光が、優しく私を包む。









すごい！すごいや、これ。









『ねえ、優馬。







どう？なんか変わった。』









優馬「……え？…特に何も……。









あ！！お姉ちゃん！羽生えてる。」








ピッと指を指され、後ろを見た。









………え？とうとう人外になった？？









天に召された？？

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