十三 爆弾魔 ページ14
「Aさーん…これで大丈夫ですか?」
『そうそう!爆弾魔っぽい!』
「かっこいいですわお兄様!!!!!!」
それを押したら計時機が始まって____
『後は頼んだっ!そろそろ来るかもだから準備しててー!!!』
私は急いで非常階段を降り、入口付近で待機をした。
<やほ。>
『…やほ。じゃねぇよ家出少女が』
見るとちゃんと頭がある…しかもご端麗な方だっ…しかも私好み?
階段で頭を悩ましていると声をかけてきたのは以外にも彼女からだった。
『てか何で何時もみたいに不法侵入しなかったんだよ』
<失礼だな…誰の異能とは云えないけど、貴方の中で私の
『んじゃ私の性癖になったってこと?』
<だから徐々に人の形を成し、壁も通り抜けられなくなった…寂しい限りね『早く人として手錠をかけられな万年不法侵入者』>
<私も何故彼女が貴方の傍に居ろと云われたのか…あ、まって>
そう良い彼女の声はプツンッと途切れた。
私はわけも分からず振り返ってみたが影一つ…足音一つ無かった。
「おいっ…犯人はまだ中か…」
数分ほどして国木田さん達が来た。
『非常階段を使って、犯人は事務のバイトさんを人質にしていた…』
コツコツと歩く無機質な音が声を際立たせていた。
階段を登り切り、静かに扉を覗き見たが…相変わらず原作通りであった。
『あまり時間が無い…私は建物内では軍刀や異能は周りを巻き込む__』
『爆弾に何かを被せれる物…』
知っている答えをを遮らせ、考えを膨らませている頃__集中する為に辺りを見渡した。
目の当たりにしたのはじゃんけんをしていた二人だった。
負けたのは国木田さん…出ていって説得しようにも失敗してしまう____。
「恐らく私達は面が割れているだろうね…」
「え"っ…僕は嫌ですよっ…!!」
『どんな方法でも良い…犯人の気を逸らして欲しい…頼む』
「うっ…」
「やっ…やめなさーいっ!!!!」
「こんな事して何になるーっ!」
「きっと親御さんも泣いてるよ…「何だアンタ!!!!」
実際に見るとかなり面白い、まるで喜劇だ…じゃなくて
『太宰さーん、、見切り発車だよね、これ』
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作者名:黎明 | 作成日時:2023年9月22日 14時