19話 ページ24
閉じようとしていた扉は
彼の手によってそれを阻止されていた。
閉じれないことは分かっていたが
払い退けるのも面倒で。
体重をかけてその手を挟み込む。
壁とドアに挟まり、ギリギリと音がした。痛そうだなあ。
なんて思ったけど体重をかけることはやめない。
木製のドア越しに骨がキシキシ
軋むのが伝わってくる。
痛くないはずはない。だが、一向にその手が離れる気配はない。
綺麗に揃えられた爪が覗いていて
ますます私を不愉快にさせる。
ーー何よ。痛くないの?
痛いんでしょう
早くその手を退けて。
ムキになって思い切り
ドアを引っ張る。
体が熱い。
「随分と嫌われたようだね。」
興奮した私とは裏腹に
ひどく落ち着いた声がした。
ふと気を抜いた途端に
グイ、と最も簡単にドアが開いた。私自身も持ってかれそうになるので慌てて手を離す。
明るい光と共にルフレが入ってきた。
腰に下がっていた剣を引き抜いた。彼の鼻先に向ける。
少し驚いたように目を開いたが
すぐに元通り。随分と余裕そう。
「_____なんで私に構うの」
パシッ
手が伸びて私の手首を捕らえた。
突然のことで剣を落としそうになる。
慌てて払いのけたけど、
鼓動がうるさい。
この状況でビビっているのは
私の方であった。
「体調がよくないみたいだけど?」
正直に言って正解であった。
単に寝不足だ。
見抜かれたことに驚いたが
笑ってとぼけてみせた。
「は?」
「知ってるかい?
爪の色で体調が分かるんだよ」
にこりと笑うルフレに
冷や汗が吹き出る。
なにこいつ。
怖いというか きもちわる。
それ以上のことも知られていそうで耳を塞ぎたい。
「ちょっと話そうか」
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レトロノーム - ああありがとうございます遅くなりました (2018年11月24日 22時) (レス) id: 1034171ba3 (このIDを非表示/違反報告)
まみむむも - めっっっっっちゃおもしろい 早く続きがみたい (2017年1月25日 16時) (レス) id: 72e344e020 (このIDを非表示/違反報告)
レトロノーム - そうですか!?すごく嬉しいっ(泣)ありがとうございます! (2015年7月25日 5時) (レス) id: 06f60f49af (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - とても面白いです!パルテナもよんでます!更新頑張って! (2015年7月23日 13時) (レス) id: de10ffa78e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レトロノーム | 作成日時:2015年6月28日 22時