偽物彼氏。3

偽１２８ 柊生sid ページ44

柊生sid…









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A「……ぇっ……柊…生……？」









柊「…いいから。」









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北村たちを見て、


すぐにでも泣きそうな顔をしたAを


抱き寄せた。









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そしたら、小さく体を震わせて





Aが俺の背中に腕をまわす。









きっと…





北村は抱き合ってる俺らを見てる









いや、見せつけてぇんだ、ほんとは。









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Aが弱ってる時に


漬け込むなんて最低かもしんない









そんなの分かってっけど、









Aを幸せにすんのは




俺でいたいから









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柊「…まだ、あいつが好きなんだろ？」









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柊「…でも、あいつを思うのが辛いんなら





苦しいなら…









俺んとこ来いよ。」









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「…………え？」









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一度、抱き寄せていたAを離して









潤んだAの目が俺に向けられると









また、愛しい気持ちが


溢れ出した。









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柊「…………俺が、









俺が、あいつのこと忘れさせるから









もっとAを笑顔にさせるから…









ちっちぇ頃からずっと、ずっと






好きだったからっ………









俺と、付き合ってください。」

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