悲惨な事実 ページ16
ジ「検査結果が出ました。こちらにどうぞ。」
ジョーイさんが部屋から出て来て部屋に入ってと促す。
雰囲気からしてただ事ではない事が分かった。
(ガチャ)
部屋に入るとリリィが点滴だけをして寝ていた。
あれ? てっきり色んな機械を取り付けられてると思ったのに。
もしかしてすぐに良くなるパターン?!
ア「ジョーイさん……結果は。」
ジ「……っ。レイさん、これから言う事はリリィちゃんの身に起こっている事です。
辛いとは思いますが覚悟して下さい。」
「はい……。」
ジ「リリィちゃんの脳波が手の施しようのない程、乱れています。ごく稀に見るポケモンの病気です……。今の医学では薬で苦痛を和らげる事しか出来ません。」
え…………?
う……そ……でしょ……?
「えっ……?じゃあリリィは……?」
ジ「この病気になると段々と脳の細胞が死んでゆきます。そして……最後は“脳死“という状態になり、助かる術は今の所ありません。薬が今、開発されていますがまだ試作段階で私達が使う事はまだ出来ません。」
ア「……持ってどれくらいですか……?」
ジ「持って1週間……くらいでしょう……。」
「そんなっ!!リリィは……!リリィは!助からないんですか!?」
ジョーイさんが辛そうに目を伏せる。
「そんな……!嘘……でしょ!?ねえっ……!アランも何か言ってよ!!」
気が付くと私はアランの胸倉を掴む様な勢いで八つ当たりしていた。
アランside
余命1週間……。
嘘だろ……?
あんな元気だったニンフィアが…?
レイが、がくんと膝から崩れる。
ジ「私に出来る事はもうありません……。」
それを聞いた途端、レイが涙をボロボロと流し床に小さな小さな水たまりを作る。
ア「わかりました……。ありがとうございました。」
俺は真っ白な頭で虚ろにお礼を言った。
ジョーイさんが部屋から出て行く。
薬は試作段階でまだ使えないなんて…………ちょっと待て!
この前、不思議な奴らが突然持ってきたのって確かポケモン用の薬とかなんとか……。
何の薬かは言ってなかったが、一応ジョーイさんに見てもらうか!
もしかしたら……!
ア「レイ、ちょっと待ってろ。」
俺はジョーイさんを走って連れ戻しに行った。
理由もない変な希望が湧いてくるのは気のせいか……?
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Rei(プロフ) - メルディアナさん» 返事が遅れてすみません!続きます。よろしくお願いします。 (2016年9月28日 18時) (レス) id: 8cbf3be311 (このIDを非表示/違反報告)
メルディアナ(プロフ) - 輝く未来の、話は続くんですか? (2016年9月26日 21時) (レス) id: 3b894e4bc2 (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - 夢代ツバキさん» ありがとうございます!更新頑張りますね! (2016年9月21日 6時) (レス) id: 8cbf3be311 (このIDを非表示/違反報告)
夢代ツバキ - リリィ、どうしたんでしょうか・・・。とても心配です。続き、楽しみにしてます。頑張ってください! (2016年9月21日 0時) (レス) id: 39392b36ad (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - 紅覇さん» 私も紅覇さんの小説、見てますよ!紅覇さんの小説、とっても面白いです!夏より更新ペースは遅くなりますがこれからもよろしくお願いします!お互い頑張りましょうね。 (2016年9月20日 17時) (レス) id: 8cbf3be311 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rei | 作成日時:2016年9月4日 19時