家出してやろう ページ7
そのあと１週間くらいたった
でも、まだ部屋から出してもらえてない
そして考えた
“…家出しよう”
『(きっと大丈夫、«気配遮断»していれば
そう言えば、«時空間魔法»って何かな？)』
特殊スキルにあった、時空間魔法
これって何かな？
多分«ステータスオープン»は普通の人にはできないんだろう
特殊スキルのとこに入ってるし
『えっと…«時空間魔法»』
そう言った瞬間、目の前に黒い穴が現れた
目の前…そう、目の前に！
黒い穴が浮いてる…
『えっと…何があるかな？』
私がそういうと、アイテム選択の何か
ステータスみたいに透けた長方形が出てきた
『うわぁ……』
思わず絶句した
リアルですごい進めていた乙女ゲーム
RPGの入った乙女ゲームが珍しくて、すごいはまったのだ
そして«時空間魔法»ではリアルの時に集めたアイテム、全部受け継いだらしい…
ポーション×99999が6スタックとか
2個以上あるとつじつまがあわなくていろいろとヤバイ物が7個とか…
…いや、でも運が良い
なぜならリアルで集めたアイテムと
貯めに貯めまくったお金がタンマリと入っていた
…多分一生遊んで暮らせる額はある
一周目終わって…何周目まで行ったんだ？
どんなにやり込んでも一番ストーリーの短い通常ルートは２ヶ月くらいかかる
RPGに恋愛が組み込まれているので全体的にストーリーは長め
きちんとエンドは3種類あって、面白い
一応全部のキャラをクリアさせたけど
最推しは攻略キャラじゃなかったし
通常ルートを何周もしたから
そりゃあこの額集まるか
『時空間…』
私はポソリと呟く
«時空間魔法»が使えるなら、«転移»もできるかな？
世で言うテレポート
できるならやりたい、ここから出れる
『…よし、«転移»！』
私がそう言った瞬間
私がいたのは、教会の前だった
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