成功した… ページ8
«転移»…成功したよ
«転移が追加されました»
いきなり頭に声が流れてきた
ステータスを見ると新しく転移が特殊スキルに入っていた
…おぉ、増えた、てかできた
「にゃ?」
私はそのままその場で考え込み
全く気づいていなかったけど
私の足元に茶色の猫が寄ってきていた
ふわっふわの栗毛の猫で毛が長い
ちょっと邪魔そう…何かライト君みたい
私はヒョイッと持ち上げて猫を抱く
前世は猫派だったけど猫アレルギーで
猫を飼うことは愚か、触ることもできなかったんだよね…
『可愛い〜!』
私は夢中でもふもふする
頬擦りしたり、鼻先にキスしたり
ムギュ〜って抱きついたり
あぁ、幸せ…
「…そろそろ離してくれないかなぁ〜?」
不意にライト君の声が聞こえた
キョロキョロと辺りを見渡しても、どこにもいない
…どっから聞こえたんだろ
「こっちだよぉ?」
そう聞こえた瞬間
猫はパッと私の腕から地面へと降りる
その瞬間
「う〜ん、アリス
恥ずかしいからあんまり抱きつかないでほしいかなぁ?」
猫がライト君に変わった、変身した
え、何で?
…ちょっと待って
私、猫の顔を私の胸に押し付けた気が…
『…え、ライト君?何で猫に…?』
私はそっちより今はこっち
今知りたいのは何で猫になっていたのか
ライト君は私の胸なんて気にしてないっぽいし
私自身も気にしないことにする
「ん〜?何で猫になってたかって?
これ、僕の作ったマジックアイテムなんだぁ」
マジックアイテム、別名魔法道具
これを作れるってことは…ライト君、錬金術師?
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