親バカはやめて ページ27
「にしても…アリスが自分で婚約者を連れてくるとは全く思わなかった
アリスは小さい頃から、自分を後回しにしていたからな…
第一王子との婚約も、家のためならってすんなり承諾したし」
「うふふ、私は嬉しいわ
それにアリスだってわかっていると思うけど
私は獣人で、獣人は一人の番に執着するの
他の人何て見えなくなるくらいにね
その獣人の血を引いているアリスだってきっとそうなるわ
だからできるだけ恋愛結婚にさせたいの
この先ずっと一緒にいる人を愛していないと
距離を置いてしまって、取り繕うことになるから」
そういう意味で政略結婚を反対してたんだ…
確かに記憶が戻って、ライト君を見た途端
胸がきゅうきゅうしてたけど…
私てっきり愛しの推しに会えたからだと思ってた
親の血って言う理由もあったんだね
「そうだ、ライト君
改めてもう一回自己紹介してもらえるかい？」
「あ…はい、改めまして、ライトと言います
錬金術を主な仕事にしています
冒険者レベルはA級で
商業レベルと錬金術レベルはS級
薬師レベルはC級ですねぇ」
『ちょっと待って何でS級なの』
早口でライト君に聞く
昇格試験では白虎が出て大惨事
それを私が解決…と言うかテイムしたので
上の人がライト君を昇格させるか決めたらしい
そしてA級に昇格した
そこは良いんだけど…S級か…
「んーっとねぇ？
アイテムポーチの新作を作って売ったら
どっちもS級になったんだぁ
アイテムポーチは元々空間魔法だけだけど
時空間魔法のかかったアイテムポーチを作ったんだよぉ？」
「え！あのポーチを作ったのライト君だったの？」
何か…ライト君結構有名なんだね
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