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4.好きの種類 ページ17

伊沢side






ラーメンを食べに来たものの、俺はお昼を済ましているからAちゃんだけが注文した。
伊沢さん食べないんですか?と悲しそうな目が可愛くて、なにか食べようかと思ったけど最近筋トレのほうの調子がいいのでやめておいた。




ラーメンが席に運ばれると、Aちゃんはスマホをテーブルに置いて意気揚々とゴムで髪をたばね始めた。

スマホケースの裏にはよく分からないキャラクターのステッカーが挟まっていた。




『いただきます!!』



そんな元気な声がしたと思うと同時に、美味しそうに食べ始めるAちゃん。






伊沢「可愛いなあ」





『!?これですか!!ですよねー!!』





伊沢「え?あ、うん笑 なんのキャラなの??」





しまった。思ったことが口に出ていたみたいだ。

Aちゃんのことだよ、なんてそんなキザなセリフ口が裂けても言えない。





会話が一段落して、彼女はまだラーメンを頬張っていた。
その姿があまりにも可愛くて絵画か何かに残したい気分だ。
もう何口も食べているはずなのに、美味しい!と目を細めるのをみて、新しい一面が見れたなと嬉しくなる。





カシャ





『伊沢さん!?な、なんで!!消してください!!』





俺はおもむろにスマホを取り出して、Aちゃんの姿を写真におさめた。
絶対盛れてないのに!と騒ぐAちゃんの反応が面白くてつい意地悪してしまう。




伊沢「消すわけないでしょうよ」




小学生か、俺は。




わちゃわちゃ話してる間にAちゃんが食べ終わって、俺が会計をする。



『だします!!!』



と後ろでまた騒いでいるAちゃんを無視して




伊沢「写真、ご馳走様」



と背の低い頭に手を置いた。
顔を赤くするAちゃんを見ているのは楽しい。
表情がコロコロ変わって、見てて飽きない。





外に出ると、さっきよりも雨が強くなっていた。
少し歩いてみたけど雨宿りするべきだという結論に至り、近くのバス停で雨宿りをする事にした。


念の為福良さんに連絡を入れると、

"了解。気をつけてね。変なことしないでよ。"

と返ってきた。
福良さんはいつでもお見通しらしい。さすがの俺もお手上げだ。

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設定タグ:QuizKnock , 伊沢拓司 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あおい | 作成日時:2020年5月28日 1時

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