FBI支部 ページ3
─
「つっ…………かれたぁ」
沙羅ちゃんがスピード狂とか知らなかった。
車から下りてふらふらな私の腕を支えるように掴んで沙羅ちゃんが言う。
「さあさ、のんびりしてる場合じゃないんでしょ? 行くよ」
誰のせいでこうなってんの。
激しい疲労感を両肩にのっけたまま沙羅ちゃんに手を引かれる。
建物の玄関まで行くと、女の人が出迎えてくれた。
「沙羅! 大丈夫だった!?」
金髪と眼鏡のすごい美人。ものすごく慌てた口調だった。
「ん? なんかあったの? ジョディ」
終始お気楽な沙羅ちゃんの物言いに女の人────ジョディさんが、ため息をついた。
「ええと、そちらは結衣……だったかしら?
例のあの子?」
例のって、私どういう風に紹介したの沙羅ちゃん。
三人で並んで歩く。ジョディさんは私に囁いた。
「普段は一般立ち入り禁止なんだけど、沙羅の友人であのことを聞いてるのなら知っておいてほしいことがあって」
「何でしょうか?」
「後で分かるわ」
そして今、沙羅ちゃんは何故か別室で待機しているように言われ、私とジョディさんと眼鏡をかけたおじいさんが、向かい合って座っている。
「先ず自己紹介だが、手短にすませよう。
私はジェイムズ·ブラック。沙羅くんの上司だ」
「あらためて、ジョディ·スターリングよ。沙羅の同僚」
「あ、朝狩結衣です。初めまして」
私も慌てて頭を下げる。
「短刀直入に言うが──────────
昨夜、警察庁に侵入者が確認された」
「え?」
「性別は女。組織の工作員と見られているわ」
警察庁ってことは、安室さんの本当の仕事場?
「えっと、すいません。私その組織のこと詳しいことは何も知れてないんですけど。
具体的にどんなところなんですか?」
「今までの捜査で確信をもって言えるのはただ一つだけ。
彼らの幹部には、酒の名のコードネームが与えられる」
お酒…………あ。
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美紀 - コナンの映画大好きで押しキャラが新一とコナンと安室さんと怪盗キッドと蘭ちゃんとかずはちゃんと哀ちゃんが大好きです (2019年4月29日 18時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 湯さん» そうですね。この作品もまた時間があったら修正します。今後に役立たせていきたいと思います、ご指摘ありがとうございました。 (2018年11月16日 15時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
湯 - コメント失礼します。この作品面白いのですが矢印乱用が鬱陶しく感じます。できるだけそういうのを控えた方がさらに良くなると思いますよ。 (2018年11月16日 14時) (レス) id: d635d749e1 (このIDを非表示/違反報告)
camellia - 羅珠亜。さん» 今見させていただきましたあ!!あのその感想クッソ長くなったので作品の方に超長コメしてきましたすみません(_ _)楽しみにしてくださっていてすごく嬉しいです!ありがとうございました! (2018年6月24日 12時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
羅珠亜。(プロフ) - camelliaさん» http://uranai.nosv.org/u.php/novel/sakuralove11/ 新しく作りました!!福和田も羅珠亜も一緒です!!!! (2018年6月24日 11時) (レス) id: 62e1639905 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:camellia x他1人 | 作成日時:2018年1月17日 18時