【ツイステ】運命の人は鏡越しに［アズール･アーシェングロット］

仕事のある日 ページ16

時刻。06:30。

ジリリリリ！！！

｢んん…………｣

｢うるっさ……ちょっと、止めてくださいよ……｣

｢ん…………｣

｢はぁ…………眠……｣

5分後

ジリリリリリ！！！

｢うるさっ……まだ起きて無かったんですか？｣

｢んん……｣

｢はぁ…………んん……｣

時刻 07:15。

ジリリリリリ！！！

｢うるさい！！！何回目ですか！！！しかもまだ起きてないのか！！！｣

｢んん……今何時……？｣

｢7時15分です。おはようございます｣

｢おはよう…………｣

ノロノロと起き上がり、髪を適当にヘアブラシで梳かし、適当に結ぶA。

アズールも流石に登校時間が迫っていた。
Aとは違い、テキパキと支度を済ませていく。

｢行ってきます……｣

｢はい、行ってらっしゃい｣

｢うん…………｣

｢覇気がないですね。事故るんじゃありませんよ！｣

｢大丈夫…………｣

ノロノロとしているはずなのだが、何故か支度が早いA。
起きてから一分足らずで自室から姿を消す。

｢……本当に心配だな……いつもの事ながら……｣

──────

時刻。22:00。

｢…………遅い…………いや、いつもか？……残業ですかね？｣

｢アズール、ソワソワしすぎじゃね？｣

｢うるさいですよ、フロイド。朝の7時半前に出てるんですよ？それでも帰って来ないなら、心配もします｣

｢いつもの事じゃないですか｣

｢そうですね！！！はぁ……やる事は済ませてしまいましたけど……新メニューでも考えるか……｣

｢アズール、またAさんに怒られますよ｣

｢徹夜はしません。ただ待つのも苦痛なだけです｣

時刻。0:00。

｢ただいまぁ〜……ねっむ！！！｣

｢Aさん、待ちくたびれましたよ｣

｢ごめんごめん。22:00まで仕事でさ｣

｢はぁ！？いくら何でも労働時間が長すぎませんか！？｣

｢いつもの事じゃん｣

｢いつも……まぁ、そうですね……｣

｢ご飯は一階で食べてきたから大丈夫｣

｢……そうですか｣

｢何？｣

｢……僕との時間、忘れてません？｣

｢取ってるじゃん？こうして。すぐ寝なきゃだけどさ｣

｢……お風呂、入れて差し上げましょうか？｣

｢何でだよ。自分で入るわ｣

｢……楽しみにしてたんですが？｣

｢そうむくれんなよ｣

｢馬鹿。社畜。クズ｣

｢はいはい｣

｢はぁ、もういいです。明日は何時ですか？｣

｢今日と一緒｣

｢シフト変更は？｣

｢来週が10時出勤だよ。んで、第三週目が午後出勤｣

｢覚えておきますね｣

｢ん。有難う｣

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