出した結論と、唾液毒の話 ページ40
「ただいま」
「……か、えって……」
「頭冷やすだけって言ったじゃん。久しぶりに料理して、食べて、頭切り替えてきた」
「え……は？」
「お風呂作った？」
「いえ……」
「もー！湯船に浸かりたいって言ったじゃん！まぁいいや。私やるよ」
「はい！？リハビリ期間中の怪我人！！悪化したらどうするんだ！？僕がやります！！」
「ん。今日は一緒に入ろうな、タコちゃん？」
「……は、はい……」
──────
「ふはぁ……やっぱ気持ちいいね」
「……あの……」
「はいはい。本題ね。……アズは、本当にずっと、一緒に居てくれる覚悟があって、こんな事したの？」
「当たり前じゃないですか！！」
「なら良し！」
「は？」
「いや、私が生きていく術が限られて、アズに縋るしかなくなったって思って、ちょっと混乱したんだよ」
「……え？」
「人間社会じゃ、死なない、老いない、なんてのは差別される側だし。どうしたもんかなーって」
「え？そういう？」
「うん。死ねなくなったのは確かに辛いけど、なんか、もういっかぁ、って」
「楽観的過ぎませんか？」
「やっちゃったもんはしょーがないし！前向いてこ！」
「……はい」
「よろしい！」
「……ふふ、有難う御座います」
「何でだよ」
「嫌われたかと思った」
「いや、嫌われるどころじゃねぇよ。私じゃなかったら恨まれてるぞ」
「クッ……反省してます……」
「よろしい。許す」
「優しすぎる……」
「違う。戻れない事グチグチ言いたくないだけ」
「相っ変わらずバッサリいきますねぇ」
「じゃなきゃ、やってらんねぇよ」
「ご最も」
「あ」
「どうしたんですか？」
「そう言えばさ、タコの唾液って毒あるんだろ？」
「えぇ、まぁ。人間にとっては、致死性の無いものではありますが」
「あ、そうなんだ。……でもさ、キスしても平気だよね。何で？」
「気付くの遅くないですか？」
「悪かったな。んで、何で？」
「タコの人魚には、上と下に口があるんです」
「下ネタ？」
「違う。人間の部位と、触腕の根元──」
「ああ、タコとしての口がある場所な？」
「そうです。その二つあるんですよ」
「はいはい」
「上の口にも、含まれる事は含まれますが、本当に微量です」
「下の口がヤバいのか」
「タコですからね。下の口に噛まれた際には、痛み、腫れ、麻痺等の症状が出ます」
「怖……噛まんといてもろて……」
「死にはしませんよ」
「そういう問題じゃないんだよなぁ……」
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とある誰かの作品倉庫(プロフ) - 茨の國のぼっちさん» ありがとうございます！！！もう願望詰め放題パラダイス(？？？)な自己満作品なのですが、喜んで頂けて泣いて喜んでおります！！(セベクボイス)結構お話も長いと思いますので、ぜひ、ご自分に合ったペースで読み進めて頂けると幸いです（笑） (2021年5月6日 20時) (
レス) id: ba04661380 (このIDを非表示/違反報告)
茨の國のぼっち(プロフ) - この作品にすごくハマりました！夢主とアズールの性格と、糖度が好きすぎます！一気に読んだらすぐ終わっちゃうので、一日頑張ったご褒美に読んでますw (2021年5月6日 18時) (レス) id: 9a68fed22a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とある誰かの作品倉庫 | 作成日時：2020年12月24日 9時
