ワタリガラスと机は何故似てる? ページ12
「ではアズール。パーティが終わったら連絡するから、君は席を外してくれるかい?」
「仕方がありませんね……わかりましたよ。怪我などをさせる事が無いよう、くれぐれも!お気を付けくださいね?」
「大丈夫、大丈夫。これ以上怪我しないよ」
「信用して良いのか不安だな……まぁいいでしょう。では、失礼しますよ」
「……行ったな」
「さて……福田Aさん、で宜しいですか?」
「あ、皆タメでいいよ〜。年上って知ってビビる必要無いから」
「ですが──」
「良いんだって、リドル君。寂しいだろ?」
「……では、お言葉に甘えて」
「でもさぁAちゃん、歩けないんでしょ?不便じゃない?」
「そーなんだよ。ちょー不便。けーくんわかってるじゃん」
「でしょでしょ?」
「タルトは俺が持って来るよ。勝手もわからないだろうからな」
「じゃあ、紅茶はけーくんが入れてあげよっかな!」
「気を使わせて悪いね……」
「良いさ。当然の事をしているだけだからな」
「話し相手は……僕で不足は無いかい?」
「むしろ、光栄過ぎるくらいだよ。退屈させないようにしなくちゃね」
「そんなに気張る必要は無いよ。貴女の話は興味があったんだ」
「うーん……そう言われてもなぁ……今話せる事なら、机とワタリガラスは何故似てる?とか……?」
「有名なナゾナゾだね。教養がおありなのかい?」
「あ、やっぱ?答えは?」
「仕方が無いね。よーくお聞き。……どちらも少しばかりの“note”──ワタリガラスは鳴き声、机は覚え書の意──を生むけれど、それは非常に“flat”───ワタリガラスは抑揚が無く、覚え書はつまらないものだ。
そして、どちらも前と後を間違えることは決してない。あっているかい?」
「お見事。ちなみに、最後は何故前後を間違えない?」
「ワタリガラスのスペルは"Raven”。それを逆さにすると"nevar”……スペルを正せば"never”──つまり、永遠に無い、という事になるから……だよ」
「んー、流石はお坊ちゃん。教養の質が違う」
「有名な帽子屋の洒落じゃないか。褒められる事では無いよ」
「え?そーなんすか?オレは初めて聞いたんですけど〜」
「僕も初めて聞きました!寮長は色んな事を知ってるんですね!」
「エース、デュース。この話は覚えておくといい。ハーツラビュル寮生として、恥の無いようにね」
「いや、それを含めてもだ。リドル君は該博だよ。自信を持っていい」
「そう褒められると……少し照れてしまうね……」
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とある誰かの作品倉庫(プロフ) - 茨の國のぼっちさん» ありがとうございます!!!もう願望詰め放題パラダイス(???)な自己満作品なのですが、喜んで頂けて泣いて喜んでおります!!(セベクボイス)結構お話も長いと思いますので、ぜひ、ご自分に合ったペースで読み進めて頂けると幸いです(笑) (2021年5月6日 20時) (レス) id: ba04661380 (このIDを非表示/違反報告)
茨の國のぼっち(プロフ) - この作品にすごくハマりました!夢主とアズールの性格と、糖度が好きすぎます!一気に読んだらすぐ終わっちゃうので、一日頑張ったご褒美に読んでますw (2021年5月6日 18時) (レス) id: 9a68fed22a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とある誰かの作品倉庫 | 作成日時:2020年12月24日 9時