元社畜は転生して黒バスの世界でモブとして生きたい【黒子のバスケ】 (ページ48)

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時は流れ、冬。最高学年である六年生となった。時刻は放課後の午後四時半。

え？如月さん、ですか？

如月さんなら、一応高尾君に告白したそうです。
しかし当の本人の高尾君に聞いたところ
真顔で「え、フッたけど。」との事。

学年どころか学校一のモテ女の告白を断るって度胸が凄いです。

後ろから刺されそう。

その後、如月さんは元々転勤族だったお父さんに着いていき、転校しました。

そう言えば、如月さんが転校してからいじめもなりを潜めた様で、すっかり無くなりました。

貴女『高尾君は、どうして如月さんからの告白を断ったりしたんですか？』

ふと思って高尾君に聞いてみた。
あれだけルックスの良い如月さんを振ってしまうのだから、それ相応の理由があるのだろう。

高尾「ん？･･･あー、如月サン？
なんか苦手っつーか、ウマが合わないって感じ？」

貴女『･･･そうですか。』

よく話せば分かるのでは？
如月さんが、高尾君に話しかける事も多くあった筈なのだが。

高尾「まぁまぁ、終わった事だしさ！
それよりAは中学どこ行くんだ？」

やっぱフツーに公立？と首をかしげて聞いてくる。
如月さんの話題ははぐらかされて終わってしまった。

貴女『いえ、帝光中学校という所です。』

高尾「え、帝光！？･･･マジかーよりにもよって帝光かよー。」

笑ったり落ち込んだり･･･喜怒哀楽の変化が激しいというかなんというか･･･
表情がコロコロ変わりますね。

貴女『おや、言ってませんでしたか？
まぁ親にも進められているので、行くのはほぼ確定に近いです。』

高尾「A頭いーもんな。」

そりゃ人生二周目ですからね。勉強とかは復習みたいなものです。

貴女『会えない、と言うわけでは無いですし、中学でも続けるんでしょう？バスケ。』

高尾「もちろん！」

高尾君はニカッと笑う。
泣くな、とは言いませんが笑っている方が彼らしいと思います。

ちら、と教室の窓の外を見てみればもう日が落ちて来ている。
冬は日が落ちるのが早いですね･･･

貴女『さ、もう帰りましょうか。あまり暗くなると、親御さんが心配しますよ。』

次の季節、春に私達は小学校を卒業する。

卒業まで、あと＿＿日。

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　＿＿歯車は動き出す＿＿