第１０話 ヒャッハー ページ12
………え、何だったのあいつ？遊びじゃないバトルしてやるよって……………言う方めちゃくちゃ恥ずかしいじゃん。
あいつに掴まれた手首に視線を落としてみた。………うん紅葉型の跡ついてる。どんだけ強く握ってるんだ、あいつ。コートの上からここまで跡つくて……
まあ、いいや。こんな跡２、３日経ったら消えてるだろう。
それよりもあいつ、俺のこと覚えてるか？って聞いてきた。最初は昭和のナンパかよ、って思ったけどちょっと違うようだ。今思ったらこんなところでナンパするより大通りの方がナンパの成功率は高い。
それにここには男と比べると女は少ない。ここの女は特殊メイクなどをしてヒャッハー‼、してる人ばかりだ。そんな女とお茶なんかしたらあいつもヒャッハー‼に………ごめん、見知らぬツンツン結構似合ってるぞ。
さっきのツンツンがギター持ってふっ、て嘲笑ってる姿を思い浮かんだ。
本当にごめんツンツンめちゃくちゃ似合ってる。笑い声を我慢する、だが肩までは止められないのでプルプルしてる。
周りの視線は痛いがこれは止められない。どうしよ今山野たちのところ行くと冷たい目でみられる。
どうしよう、と思っていたら視界が暗転する。
だがステージの真ん中にはスポットライトが当たっている。その光の中に人一人。
「諸君アングラビシダスへようこそ。俺はレックス。この大会を俺の名のもとで開くのを光栄に思え」
うつむいていた顔と同時にコートを上げた。そしてレックスはいつも通り大会の説明をした
。だけど………
「アングラビシダスは破壊の祭典、ルールがないのがルール！バトルはアンリミテッドレギレーションで行われる‼」
昨日レックスがいっていた。優勝者には、
「今回は特別LBX 世界大会、アルテミスへの出場権を与えてやる‼」
一呼吸入れまた続ける
「そして毎度お馴染み、昨年のアングラビシダスのチャンピオンと戦うことができる‼」
これが私の呼ばれた理由。そしてチャンピオンがここにいる理由も言い放される。
「そしてチャンピオンはこの観客の中にいる!優勝してあいつの顔に負け記録を更新させろ!!!」
「最強のLBX プレイヤーを目指し、存分にぶっ壊してやれ‼」
続く (更新停止中)
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