24.優しすぎる男 ページ34
はぁ〜、なんでこうも諦めが悪いのか。
ため息もつきたくなるであろう。
昼間の男がまた部屋の前にいるのだ。誤解は解けただろうに次は何の用だ。
しかし、今回いるのは昨日道案内してもらった男だけ。ヌンチャクの男とバカ力野郎はいないようだ。
1人か、行くか行かないか迷う。
うーん…
飽きるのを待つ。
？七「伊作ー！天女様ここにいるぞー！」
『！！』ﾋﾞｸｯ
って、またお前かよ！なんなんだよお前！音もなく隣に来やがって！
？善「あ、いた！天女様。手当てするんで部屋に入ってください。」
『は、なんでてめーに手当てされなきゃいけないんだよ』
？七「まあまあ、天女様。細かいことは気にするな！いけいけどんどーん！」
『あ、おい！離せ！触るな！』
バカ力野郎が私を担ぎ部屋に入る。
嫌だ。やめろ、私に触るな。
背中からゾクゾクとした嫌な感じが迫って来る。
やめろ。これ以上は…
？七「着いたぞ！」ｽﾄﾝｯ
『やめろつっただろ！』ｽｶｯ
耐えきれず、出た拳は空を掻いた。
あっ
『す、すまない。』ｶﾞﾊﾞｯ
？七「あ、ああ。気にするな。」
？善「小平太、ありがとう。」
「それじゃあ、手当てさせてくださいね？天女様。」
『まだ言うか！私はお前に手当されたくないんだ！』
？善「善法寺伊作」
『は？』
善法「僕の名前です。てめーとかおまえじゃない。」
『善法寺、離せ。私に触るな。』
善法「頑なに触らせないようにしてるけど、何かあるんですか？」
『なんもねぇよ』
善法「さっき小平太に殴りかかったの、触られたからですよね。何があったんですか。」
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作者名：きゅー | 作成日時：2024年1月19日 12時
